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東京国際映画祭グランプリ『ブルーム・オブ・イエスタディ』9月公開決定

昨秋の第29回東京国際映画祭にてワールド・プレミア上映され、東京グランプリ&WOWOW賞のW受賞を果たした『ブルーム・オブ・イエスタディ』…

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『ブルーム・オブ・イエスタディ』 (c)2016 Dor Film-West Produktionsgesellschaft mbH / FOUR MINUTES Filmproduktion GmbH / Dor Filmproduktion GmbH
『ブルーム・オブ・イエスタディ』 (c)2016 Dor Film-West Produktionsgesellschaft mbH / FOUR MINUTES Filmproduktion GmbH / Dor Filmproduktion GmbH 全 7 枚
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昨秋の第29回東京国際映画祭にてワールド・プレミア上映され、東京グランプリ&WOWOW賞のW受賞を果たした『ブルーム・オブ・イエスタディ』(原題:DIE BLUMEN VON GESTER)が、9月30日(土)より劇場公開されることが決定した。

時は、現代。ナチス戦犯を祖父に持ち、家族の罪と向き合うためにホロコーストの研究に人生を捧げる研究者のトト。そして、ナチスの犠牲者となったユダヤ人の祖母を持ち、親族の無念を晴らすために、やはりホロコーストの研究に青春を捧げるインターンのザジ。スタート地点は真逆だが、同じ目標のためにアウシュビッツ会議を企画することになった2人。人付き合いが苦手なトトは、フランスからやってきたザジに最初は激しく反発するが、彼女の型破りなユーモアにいつの間にか生きる力をもらう。やがて2人は、自分にない何かを求め合うように強く惹かれていく。だが、実は2人の出会いは、偶然ではなかった。ドイツ、ウィーン、ラトビアへと過去を追いかける旅路の途中で、ザジが隠していた驚くべき“事実”が明かされ…。

日本を含め、世界各国でヒットを記録した『4分間のピアニスト』のクリス・クラウス監督が、自身のルーツから創作した風変わりな愛の物語。ホロコーストをテーマにしながら、オープニングから畳みかけるようなユーモアと毒舌の連続に、「笑っていいのかな」と思わずにはいられない、斬新な作風は驚きの連続。ナチスの戦犯を祖父に持つ男と、ナチスの犠牲者となった祖母を持つインターン女性が出会い、自らのルーツを探す旅を通して、過去に囚われていた自分たちの人生を再発見していく。

主人公のトトに扮するのは、オリヴィエ・アサイヤス監督の『アクトレス ~女たちの舞台~』『パーソナル・ショッパー』などで知られるラース・アイディンガー。都会的でスマートな役柄が多かった彼が、人生につまずきっぱなしの人間味にあふれた男を、情感をこめて演じた。

また、ザジ役にはダルデンヌ兄弟監督の『午後8時の訪問者』でも高く評価されたアデル・エネル。いま、最も期待されているフランス若手女優の1人で、本作では撮影前にはひと言も話せなかったドイツ語をマスター。おかしくて、やがて切なくなるほど大胆不敵な役柄を、果敢に演じている。

過去を嘆くだけの時代に終止符を打ち、未来を希望と共に生きようとする世代のために、新しいアプローチで戦史に迫った本作。ナチス映画の歴史が変わる!? エポック・メイキングな物語といえそうだ。

『ブルーム・オブ・イエスタディ』は9月30日(土)よりBunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開。

《シネマカフェ編集部》

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