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本作は、ニュージャージー州パターソンに住むバスの運転手のパターソンと、妻のローラ、愛犬マーヴィンのいつもの7日間を、監督ならではの絶妙なユーモアと飄々とした語り口で切り取りとった、美しさと優しさにあふれた物語。
主人公パターソンの愛犬マーヴィンを演じていたのは、イングリッシュ・ブルドッグの元保護犬ネリー。窓際で主人公パターソンの帰宅を待ち、彼が帰ってくると我先にいつもの椅子に座り、「このうちの主人は僕…」とでも言っているかのように、パターソンを見つめる表情、しぐさはまるで人間のよう。毎晩、パターソンと散歩に出かけ、彼がBARで一杯飲んでいる間じっと待つ姿も健気すぎる。
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プロデューサーのカーター・ローガンも「彼女の表情は見事! 声の表情は並外れていた」とベタぼめ。実は雌犬であるネリーはこうした名演技が高く評価され、カンヌ国際映画祭ですばらしい演技を披露した俳優犬に贈られるパルム・ドッグ賞を受賞。世界中の評論家はもちろん、本作をいち早く観た人たちからも絶賛を受けている。
しかし、残念ながら、パルム・ドッグの栄誉を受ける前に彼女は亡くなってしまい、エンドクレジットではこの愛すべき名犬ネリーに哀悼が捧げられている。
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『パターソン』は8月26日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。