有村さんは、座長らしく「皆さん本当にお疲れさまでした。たくさんの方々に支えていただき、応援していただいて、本当に心から感謝しています」と切り出すと、「こんなにも温かいみなさんと、温かい作品を作れたことが何より幸せです」としみじみ。また、「(昨年の)9月からほぼ1年、『ひよっこ』のことだけを考えて過ごしていました。いろんな自分との戦いがありました。毎日、自分の心と体と向き合って過ごしてきました」と悩みや苦労を抱きながらも本作に挑んでいたことも吐露。

しかし、現場でスタッフ・キャストが「いつも笑顔で温かく迎えてくれた」ことで乗り越えられたそうで、「凄く自分は愛されていたんだなと実感しています」と喜ぶと共に、「みんなのことが大好きです」と呼び掛けた。そして、「終わったことを理解するのは日にちが経ってから」としながらも、「『ひよっこ』で学んだことをリセットするわけでなく、自分の中で大切にしまうことができればいいなと思っています」と心を込めた。

一方、ヒロインの相手役・前田秀俊役を務めた磯村さんは「未熟過ぎて走りきれるのか…という不安ばかりの日々でした」と本音を漏らしつつも完走できたことに感無量の様子。「有村さんからはたくさんのパワーをいただいて、たくさんの刺激をもらいました」とも話すと、ひと際大きな声で「ありがとうございました」と頭を下げ、盛大な拍手をもらった。

その後、「ひよっこ」の掛け声で薬玉を割ってクランクアップを祝う一同。沢村さんは父・実風に「みね子、本当によく頑張ったな」と茨城弁で労をねぎらい、有村さんの顔を両手で挟んでくしゃくしゃ。

幼なじみの助川時子役の佐久間由衣は、有村さん同様涙を流しながら「(有村さんに)パワーをもらっていたので、感謝の気持ちでいっぱいです。みね子を通してたくさんの愛情をもらって…。本当に幸せな時間でした。大好きです!」と伝え、抱き合った。
