チャールズ皇太子とダイアナ妃の“次男”として誕生
ヘンリー王子はウェールズ公であるチャールズ皇太子とダイアナ妃の間に1984年9月15日誕生した。2歳上の兄・ウィリアム王子とは小さな頃からとても仲良し。兄弟は10代前半で母を亡くす悲劇を経験し、絆はさらに強くなったという。王子は21歳のとき、兄について「地球上でただ1人、何でも話せる相手」とデイリー・テレグラフ紙で語った。
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12歳で最愛の母が事故死…
幼い頃から両親は不和で、王子が8歳の頃から別居状態。最愛の母・ダイアナ元妃が1997年8月31日(現地時間)に亡くなったのは、13歳の誕生日の2週間ほど前だった。パパラッチとのカーチェイスで起きた交通事故による突然の死、葬儀で衆人環視の中、母の棺の後ろを歩き続けたことなど、思春期の少年にはつらすぎる現実が王子の心に大きな傷を残したことは想像するに余りある。今年になって「どんな状況でも、子どもにあんなことをさせてはいけない」とニューズウィーク誌に語った王子は、「自分の感情を閉ざし、母親について一切考えないようにしていた」とデイリー・テレグラフ紙で当時の心境を明かした。
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10代~20代はスキャンダルが続出! “ダーティ・ハリー”の異名も
悲しみを封印しようとしたからか、若き日の王子の生活は荒れていった。
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名門イートン校在学中から、飲酒や薬物使用が明らかになり、父・チャールズは王子にリハビリ施設を見学させ、薬物の恐ろしさを学ばせたという。イートン校卒業後は大学進学せず、オーストラリアの牧場やアフリカのレソト王国の孤児院で働いた後、王立陸軍士官学校に入学。陸軍に入隊後は2015年6月の除隊までアフガニスタン前線にも2度派遣された。
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だが、その間も仮装パーティでナチスの軍服を着た写真や、休暇で訪れたラスベガスのパーティで撮られた全裸写真が流出して大騒動になった。父、兄に次いで王位継承権順位3位(当時)でありながら、次々にスキャンダラスなトラブルを起こし、「ダーティー・ハリー」と見出しを付けられたことも。
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兄の助言で、母の死と向き合う
そんな弟の様子を見かねたウィリアム王子がカウンセリングを受けることを提案。この時初めて、考えることを避けてきた母の死と向き合ったという。王子は28歳になっていた。2年半かけて、公務や私生活にも真剣に取り組めるようになった王子は、兄夫婦とともにメンタルヘルスの支援キャンペーン「Heads Together」に熱心に取り組んでいる。今年4月には同キャンペーンの3人で語り合う動画も公開した。
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母の遺志を継ぐチャリティ活動
「母は、自分が成し遂げられなかったことを僕にさせたいと望んでいるだろう」とニューズウィーク誌に語った王子は、チャリティ活動に熱心に取り組んでいる。生前のダイアナ元妃が取り組んでいた世界中の地雷や不発弾の撤去活動、HIV感染に対する正しい知識の啓蒙活動、そして兄と立ち上げたロイヤル財団では、スポーツを通じて貧困家庭の子どもたちを前向きに導く活動を行っている。「まだやんちゃな部分も残っているが、だからこそ問題を起こしてしまう人たちに共感できる」と自認する王子に親しみを覚える国民は多い。2014年からは傷痍軍人たちによるスポーツ・イベント「インビクタス・ゲーム」も開催している。
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恋多き王子がついに出会った運命の女性
オン&オフを繰り返していたチェルシー・デイヴィーさんをはじめ、うわさを含めて多くの女性との交際が報じられてきた王子は昨年5月、カナダを訪問した際に女優のメーガン・マークルと知り合い、程なくして交際がスタート。2人の仲がうわさになり始めた直後の11月にケンジントン宮殿が交際を認める声明を発表した。
メーガンは先日「Vanity Fair」誌上で王子との関係について「私たちは幸せで、愛し合っています」「みなさんの前で自分たちのことを説明しなければならないときがくることも、話すべきことがあるのもわかっています」と語った。そんな中、「Us Weekly」誌はメーガンが渡英し、3日(現地時間)にスコットランドのバルモラル城でエリザベス女王と面会したと伝えている。
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23日(現地時間)にカナダのトロントで開催される「インビクタス・ゲーム」に2人揃って出席すると言われている。実現すれば、交際を認めてから10か月、ついに公の場でのツーショット披露になる。