それほど遠くない昔、この国がまだ戦争で戦っている頃、日々訓練に励む不動月、空、大地、草太の四兄弟がいた。戦況下にも関わらず、月は笑いに、空は夢に、大地は恋に生き、草太はそんな兄たちを心から慕う毎日。彼らの父が遺した“不動家家訓”のお陰で、彼らの周りには笑いの絶えない「奇跡のような時間」が流れていた。だがついに四兄弟にも出撃の命令が下る。覚悟していたとはいえ、戸惑いを隠せない4人。4人はそれぞれの夢について語り合い、明日が来るのを待っていたのだが…。
8月に上演された舞台は、四兄弟に入江甚儀、市川知宏、竜星涼、山本涼介といった期待の次世代俳優を迎え上演。チケットは販売開始と同時に即完となり、観劇した関係者や観客は、「こんなに笑って泣いた作品は初めて!」「舞台を観てこんなに感情が溢れだしてしまったことに自分でも驚いた!」「ただただ熱量がスゴイ!」「地方公演希望!!」と絶賛。そして多くの再演希望の声を受け、今回再演が決定した。
キャストを新たに再演する今回は、四兄弟役として「金魚倶楽部」「ウチの夫は仕事ができない」の入江甚儀と、『曇天に笑う』『プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~』の公開を控える市川知宏。そして、連続テレビ小説「とと姉ちゃん」にて次女・美子の夫役で一躍注目を集めた上杉柊平、「仮面ライダーエグゼイド」鏡飛彩役の瀬戸利樹が演じる。
前作にも出演した入江さんは、「あの夏、を経験しさらにまた、夏、を体感しに参ることになりました。同じ作品の中で繰り返し役を生きることにどんな感情が湧き上がって来るのか、未知でしかありません。過去に生きた兄弟たちがフラッシュバックすることもあるでしょうし、重ね合わせることもあるでしょう、そして、そうはいかない場合もあると思います。きっと新たな不動四兄弟を皆様にお届けすることが出来るのではないでしょうか。正直、前回みんなでやり遂げたと実感してしまったのですが、きっとこれは使命なのだと思います。僕にしか伝えられないこと、新たな兄弟でしか伝えられないことがそこにあるから。自分を信じてみんなを信じて戦争をお届けします」と力強いコメント。
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同じく引き続き出演する市川さんは、「再び出演させて頂けることを光栄に思うと同時に、とても身が引き締まる思いです。改めて、この作品を通して、一人でも多くのお客様に『戦争』について再考して頂いたり、興味を持って頂けるよう、真摯に演じたいです。前回築いたものも一度壊し、さらに進化出来るように新鮮な気持ちで、また一から皆さんと作品を創りあげていきたいと思います」と新たな気持ちで挑みたいと話す。

そして上杉さんは、「戦争、という平成に生まれた僕にはどこか現実から遠い、悲惨な実話をこの時代に伝える一役を担うことが出来て誇りに思います。魂込めて演じます」と意気込み、前作を観劇したと言う瀬戸さんは、「作品に込められた想いが、僕の心に突き刺さりました。自分の知らない世界や想像もできないことが沢山あったんだろうなと思いました。僕自身もそうですが、戦争についてより知って頂くキッカケになるよう、全力でぶつかっていきたいと思います」と語っている。
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なお、演出は前作に引き続き秦秀明。脚本はTEAM DDの座付き作家であり、本作を含めた5作が原案として映画化もされている、ニイボシアタルが手掛ける。
チケット一般発売は、2018年5月26日(金)10時から(予定)。先行は12月28日(木)より行われる「MEN ON STYLE 2017」や研音モバイルにて行われるという。
研音主催舞台「大きな虹のあとで~不動四兄弟~」は2018年8月3日(金)~7日(火)シアターサンモールにて上演。