毎年恒例、年始は相も変わらず雪国へ帰省する予定ですが、1年前に「来年のおせちは私が用意するね!」と、うっかり宣言してしまったことを思い出し、先日あわてて百貨店のおせち売り場へ行ってまいりました。
有名シェフのおせちとか、京風おせちとか、老舗料亭のおせちとか、いろいろありすぎて何を選んでいいのか分からず、予算と人数を伝えて選んでもらうことに(こういう時はプロに任せる!)それにしても、おせちってなかなかのお値段なんですねー。自分で買うことはなかったので、勉強になりました。
おせち売り場もそうですが、百貨店も銀行も郵便局も…あらゆる場所が混雑していて、活気に満ちていて、そういうところからも師走なんだなぁとしみじみします。そんな街の活気に負けてられないっ!(何を張り合っているの?)と、自分自身のテンションを上げるために久しぶりにインド映画を観ました。
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『バーフバリ 王の凱旋』という映画です。宣伝文句に「すべてを超えた! インド映画史上最大のスーパー・エピック・スペクタクル!」とあって、いやいや何が何でもそれは言いすぎでしょ? 盛りすぎでしょ? と、観てみたら──嘘じゃなかったです、もの凄い映画でした(疑ってすみません…)。
映画ツウの人やインド映画好きの人は知っているタイトルだと思いますが、映画館に行くのはたまに…という場合、なかなかこのタイトルにはたどり着かないですよね(多分…)。『王の凱旋』はシリーズ2作目らしいのですが、1作目を観ていなくても全然OK! 分かりやすく解説されるのでご安心を。
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何が凄いかって、スケールの大きさとドラマチックさと、何よりも主人公のバーフバリのキャラクターです。強さも、優しさも、人望も何もかも破格で、めちゃくちゃ格好いい。男の中の男を見つけてしまった気がしました。演じているのはプラバースという俳優です。
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物語は、ものすごく簡潔に言っちゃうとですね、マヒシュマティ王国の王座争いの話、権力を持つ母親とその息子たちの話で、みんなから愛されるバーフバリと暴君的な兄弟との争いが描かれます(ざっくりすぎですが…)。ものすごいスケールで(ここ、大事です)! あり得ないことがあり得ちゃっているので、最初から最後までもう驚きっぱなし。もちろん、親子のドラマ、恋愛のドラマ、王と部下のドラマも盛りだくさん、ジーンと心打たれちゃうシーンもありました。
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これまで観てきたヒーロー映画のなかで、私のNO.1はソー(クリス・ヘムズワース)なのですが、ソーを揺るがす格好良さがバーフバリにはあったんですね。そんなヒーローに出会ってしまうと、現実の世界の男性を見る目が…と不安になりつつ、実は最近「ちょっといいなぁ」という人が現れまして、その人とバーフバリを決して比べないようにしたいと思います(もはや現実と映画がごちゃまぜでキケン…)。というわけで、今年はここまで、また来年。みなさま良い年をお迎えくださいませ。(text:Elie Furuyama)
古山エリーのぷち“たわごと”で、日々のたわごと綴ってます。
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