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映画評論家・町山智浩、『RAW』についての質問に勢いよく回答「失神者が出た上映会は…」

第69回カンヌ国際映画祭にて批評家連盟賞を受賞した映画『RAW~少女のめざめ~』の公開記念トークイベントが2月2日(金)、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、映画評論家の町山智浩が魅力を熱弁した。

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第69回カンヌ国際映画祭にて批評家連盟賞を受賞した映画『RAW~少女のめざめ~』の公開記念トークイベントが2月2日(金)、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、映画評論家の町山智浩が魅力を熱弁した。

『RAW~少女のめざめ~』は、パリ出身の新人女性監督ジュリア・デュクルノーによる長編デビュー作。厳格なベジタリアンの両親の元に育った16歳のジュスティーヌ(ギャランス・マリリエ)が、初めて親元を離れ、見知らぬ土地の大学寮で学生生活を送ることになる。そこでは、新入生通過儀礼として生肉を食べることを強要され、ジュスティーヌは初めて肉を口にし、やがて本性がむき出しになっていく。

登壇早々、町山さんは「トロント映画祭で観まして、記者会見にも参加して質疑応答を見ましたので、大体の記者の質問は聞きました。何かわからないことありますか?」と客席を練り歩き、質問を大募集。上映直後の場内ということもあり、観客は矢継ぎ早に「ネタバレ」の質問&疑問を町山さんにぶつけた。

トロントでは失神者や途中退出者も続出した上映だったそうだが、該当がどこのシーンだったのかという質問が飛ぶと、町山さんは「失神者が出た上映会は、トロントの深夜上映会だったらしくて僕は行っていないんですが。途中退席者とかが出てきたシーンは…」と、とある残虐な場面を挙げると観客は「ほ~!」と納得の表情を浮かべていた。

本作はホラー映画にも定義されるが、町山さんは「監督は、実はホラー映画にする予定がなくて、結果的にホラー映画になったそう。監督曰く、女性は子どもを生む能力が備わったとき、自分ではコントロールできないような違和感があると。それを表現したいために、ホラー的な表現になったんですって」と、詳細を知る町山さんならではの解説を加えていた。

なお、本作が気に入った方に勧めたい作品で、大島渚監督の『愛のコリーダ』を挙げた町山さん。観客も「うん、うん」とうなずくと、町山さんは「彼(藤竜也演じる主人公)は決してNOと言わない男で、何を要求しても“いいよ”と言っていた。何でも受け入れるから定も好きだ、と言っていたから…」と本作に絡めたエピソードを披露し、場内を沸かせていた。

『RAW~少女のめざめ~』はTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開中。

《シネマカフェ編集部》

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