謎の組織によって体を小さくされた天才的高校生探偵・工藤新一が、江戸川コナンと名乗り数々の事件を解決していく本シリーズ。TVアニメが1996年から放送が開始され、97年からは劇場版も公開されるようになりシリーズ化。昨年2017年に公開されたシリーズ第21作『名探偵コナン から紅の恋歌』は興行収入は68億を超えるヒットを記録するなど20年以上を経ていまだ大人気である。
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今回放送される『ベイカー街の亡霊』でコナンが対決するのは人工知能「ノアズ・アーク」。「ノアズ・アーク」はIT業界の帝王、トマス・シンドラーの元で10歳の天才少年・ヒロキが開発した人工知能プログラムだったが、ヒロキは謎の自殺を遂げる。
その2年後、シンドラー社は最新のVR技術を駆使し、まるで現実の出来事のようにゲームをバーチャル体験することができるゲーム機「コクーン」を発表。コナン(高山みなみ)は蘭(山崎和佳奈)や少年探偵団と一緒に、その発表パーティへ向かうが、パーティのスタート直後、シンドラーの手で「コクーン」の開発責任者・樫村(平田広明)が殺される。
樫村が残したダイイングメッセージを見たコナンは、父・優作が担当した「コクーン」のステージにヒントが隠されていると直感。少年探偵団や灰原(林原めぐみ)、蘭、警視副総監の孫・諸星(緒方恵美)らと共に「シャーロック・ホームズ」の世界と実在の殺人鬼、ジャック・ザ・リッパーの事件がミックスされた「オールドタイム・ロンドン」のステージに挑む。しかしゲームのスタートとともに「コクーン」が「ノアズ・アーク」に占拠されてしまう…。
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VRによる再現という形で19世紀末のロンドンでコナンと、コナンの名前の由来でもあるコナン・ドイルが生んだ名探偵、シャーロック・ホームズが共演。実在の連続殺人鬼であるジャック・ザ・リッパー(切り裂きジャック)なども登場。脚本を人気ミステリー作家の野沢尚が担当し、推理小説ファンもうなる本格ミステリーのテイストと、コナン映画らしいハラハラドキドキの迫力アクションの相乗効果で楽しめるエンターテインメントになっている。
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なお劇場版22作目となる『名探偵コナン ゼロの執行人』は4月13日(金)より全国東宝系にて公開。こちらもお楽しみに。
金曜ロードSHOW!『名探偵コナン ベイカー街の亡霊』は2月9日(金)21時~日本テレビ系で放送。