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【インタビュー】世界国際女性デーで開催される「ウィメンズ・マーチ東京」は、女性が抱える“モヤモヤ”を共有する場

3月8日(木)は世界国際女性デー。東京でも開催される「ウィメンズ・マーチ」をより詳しく知るため、「ウィメンズ・マーチ東京」実行委員の濱田さんにインタビュー。ウィメンズマーチに参加する意味などを伺った。

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米ホワイトハウス前で開催されたウィメンズマーチ-(C)Getty Images
米ホワイトハウス前で開催されたウィメンズマーチ-(C)Getty Images 全 14 枚
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ウィメンズマーチにはどんな格好・どんな持ち物で参加すればよい?

ウィメンズマーチのプラカード-(C)Getty Images
濱田ドレスコードはありません。ぜひ、ご自身の好きな格好でご参加いただければ嬉しいです。持ち物は、ぜひ自作のプラカードを作って持ってきてほしいです。気持ちを言葉にするのは難しいときもありますが、このウィメンズ・マーチをきっかけに、参加者のみなさんが、ご自身の気持ちと向き合うことが大切です。今感じている「言いたいこと」を自由に書いて、掲げてください。

女性個人が抱える悩みなどを社会に可視化させていくことは、今後どういった変化を与えると思いますか?

濱田:個人で悩みを抱えていると、この悩みが自分だけのものなのではないか、こんな悩みを抱えているのは、結局のところ、わたしが「うまく対応できない」せいではないかと考えがちだと思います。これに対して、これまでフェミニズム運動は、自分と同じような悩みを他の人も抱えている、そして、その悩みは個人の問題ではなく、社会や政治の構造に関わる問題であることを明らかにしてきました。この考えは、フェミニズム運動の有名な「個人的なことは政治的なこと」というスローガンに表現されていると思います。

過去のウィメンズ・マーチ東京の様子過去のウィメンズ・マーチ東京の様子
これまで、悩める個人が、信頼できる仲間と共に声をあげることで、既に多くのことが変革されてきました。女性も政治に参加できるようになり、数々の不平等な法律を変え、差別的な職場の環境を変え、家庭の中の暴力を許さない社会を作ってきたのは事実です。こうした変化を起こすために大切なことは、自分の気持ちに正直になり、言える段階になったら誰かに悩みを話してみることだと思います。そして、自分の「モヤモヤ」や「しんどさ」を声にだし始めた新しい仲間たちと共に、何度でも声をあげ続けることが肝心だと思います。この努力の積み重ねによって、性別による差別から解放され、女性やさまざまなマイノリティが、より自由に自分らしく生きることのできる社会へと変化させることができると思っています。

例えば、職場で上司からセクハラを受けた場合、もし一人きりで悩みを抱えていたら、「NOとはっきり言えなかった自分が悪いのかも」「これぐらいのセクハラにうまく対処できない自分は、大人の女性として未熟なのではないか」「いつもこんな目にあうのは、自分が悪いのではないか」という考えが浮かび、どんどん辛い気持ちになってしまいます。

しかし、悪いのは100%ハラスメントをした側です。もちろん無理に話す必要はありませんが、もし信頼できる誰かに悩みを話すことができたら、「わたしも同じような経験をしたよ」という人が現れて、同じ上司のセクハラに同僚も悩んでいたということが分かるかもしれません。「#Metoo」のムーブメントで起こっているのは、これと同じ現象です。

NOとはっきり言いにくいのは加害者が自分より力のある相手である場合が多いです。セクハラに「うまく対処すること」を求めることは、セクハラの後によく起こる周囲の人の間違った対処法で、このことを2次加害と言います。この2次加害は、被害当事者を追い詰め、声をあげにくい環境を作ってしまいます。

このようにアンバランスな力関係の中で起こるハラスメント事件で注意すべき点を、いまわたしたちが知ることができるのは、これまで被害にあった多くの人が声を挙げ、闘ってきてくれたからだと思います。これまでのフェミニズム運動、女性運動に関わってきた一人一人が、「いつもこんな目にあう」のは、決して「わたしのせい」ではないことを教えてくれます。

■ウィメンズ・マーチ東京2018
日時:3月8日(木)19時~
場所:国連大学前スタート
インタビュー協力:「ウィメンズ・マーチ東京」実行委員会



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《シネマカフェ編集部》

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