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アニメ強しの春休み!激戦を制するのはドラえもんかピクサーか?それとも、赤ちゃん!?

学生たちが本格的に春休みに突入した3月24日(土)~25日(日)週、すでに3週連続1位を獲得している『映画ドラえもん』やアカデミー賞2部門受賞のディズニー/ピクサー『リメンバー・ミー』を抑えて、週末観客動員ランキング初登場1位を獲得

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『ボス・ベイビー』(C) 2017 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.
『ボス・ベイビー』(C) 2017 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved. 全 18 枚
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学生たちが本格的に春休みに突入した3月24日(土)~25日(日)週、すでに3週連続1位を獲得している『映画ドラえもん』やアカデミー賞2部門受賞のディズニー/ピクサー『リメンバー・ミー』を抑えて、週末観客動員ランキング初登場1位を獲得したのは、見た目は“赤ちゃん”、中身は“おっさん”が主人公の『ボス・ベイビー』! しかも、公開7日間で早くも10億円を突破する、ちょっとした“事件”となっている。GWや夏休みと並んでアニメ激戦区となる春休み、“おっさん赤ちゃん”は台風の目となるのだろうか!?

■大泉洋&長澤まさみ参戦!星野源の曲も涙腺を刺激『映画ドラえもん』


『映画ドラえもん のび太の宝島』-(C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2018
今回で38作目を迎え、新声優陣になってからは13作目となる長編映画シリーズの最新作『映画ドラえもん のび太の宝島』。ゲスト声優には大泉洋、長澤まさみ、高橋茂雄(サバンナ)、主題歌と挿入歌は星野源が担当と豪華な布陣。しかも、脚本は『君の名は。』『バケモノの子』などの仕掛け人として知られ、映画化もされた小説「世界から猫が消えたなら」などで知られる映画プロデューサー・川村元気だ。

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川村さんは藤子・F・不二雄を尊敬してやまないというだけに、大冒険と友情、親子愛を巧みに織り交ぜつつ、懐かしい秘密道具の登場や親子の確執など、大人のツボも抑えた展開を作り上げた。これまでドラえもん映画を観たことがなかったという大泉さんも、愛娘に背中を押されたそうで、のび太たちと対峙する海賊船のキャプテン・シルバー役を熱演。「大人は楽しめますよ。子どもは楽しめますかね? 子どもは見なくていいんじゃない?」との発言も飛び出した(先行試写会にて)が、子どもも大人も関係ない“ドラ泣き”は本作でも健在。特に、星野さんが手がけた挿入歌と主題歌がいっそう涙を誘うと話題を呼んでいる。

星野源
3月3日(土)に公開され初登場1位を獲得。全米で『アベンジャーズ』を超えるほどの大ヒットを続けている、2位の『ブラックパンサー』を大きく上回る数字で、その勢いのまま映画ランキング3週連続の1位を獲得。昨年、新シリーズ最高興収となる『のび太の南極カチコチ大冒険』を超えるスタートでもあり、“王者”らしく、今年も記録を更新しそうだ。

■家族を思う心は万国共通『リメンバー・ミー』も強い!


『リメンバー・ミー』 (C)2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
大ヒットロングランとなった『アナと雪の女王』『モアナと伝説の海』と同じ3月公開で勝負に出たディズニー/ピクサー最新作『リメンバー・ミー』は、世界を感動の渦に巻き込み、先日の地上波放送も話題となった『トイ・ストーリー3』の監督&プロデューサー、リー・アンクリッチとダーラ・K・アンダーソンがタッグ。第90回アカデミー賞や第45回アニー賞など映画賞レースでは圧倒的強さを見せ、一度聞いたら“忘れられない”主題歌「リメンバー・ミー」も見事、歌曲賞を受賞した。手がけたのは、「レット・イット・ゴー ありのままで」で同賞を獲得したクリステン・アンダーソン=ロペス&ロバート・ロペス夫妻だ。

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日本のお盆のような“死者の日”がモチーフにされている点は馴染みやすく、メキシコらしいカラフルで煌びやかな“死者の国”の描写には目を奪われるばかり。さらに、“本当の死”や家族と夢との折り合いのつけ方などについても考えさせられ、気づけば大人も号泣。主人公の少年ミゲル役の石橋陽彩や、死者の国のへクター役の藤木直人ら、“歌ウマ”な吹き替えキャスト陣への評価も高い。同時上映されている、『アナと雪の女王』の待望の続編にして22分もの最新作『家族の思い出』も、アナ雪ファンにはうれしい雪だるまのオラフが存在する意味について触れられ、こちらも涙腺を刺激する。

『リメンバー・ミー』同時上映『アナと雪の女王/家族の思い出』(C)2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.(C)2017 Disney. All Rights Reserved.
3月16日(金)より公開され、『映画ドラえもん』が3週連続1位となる中、土日2日間で興収4億8,800万円をあげて初登場2位を獲得。だが、IMAXで“死者の国”を体験する人が多いためだろうか公開3日間で観客動員数46万3,383人、興行収入6億1,003万円を記録し、週末興行収入で初登場第1位を記録。最新の25日のランキングでは、先週に引き続き興行収入は1位、動員では僅差で2位となったが、こちらも「泣ける」「家族に会いたくなる」といった大人の口コミで腰の強さを見せそうだ。公開10日間(3月16~25日)で累計動員は130万人、累計興収は16億8,000万円を超えている。

■ドリームワークス、久々の快挙!『ボス・ベイビー』が“2強”に入り込む


『ボス・ベイビー』(C) 2017 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.
ところが! 国民的アニメの『映画ドラえもん』とディズニー/ピクサー『リメンバー・ミー』の2強対決かと思いきや、そこに割り込んできたのが、『ミニオンズ』『ペット』のユニバーサル・スタジオと『シュレック』『マダガスカル』のドリームワークス・アニメーションが夢の初タッグを組んだ『ボス・ベイビー』。

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なんと全米では、あの『美女と野獣』を抑えて初登場第1位、さらに2週連続1位を獲得し、全世界では540億円超え(8月29日付け、BoxOfficeMojo調べ)の大ヒット。全米公開からおよそ1年遅れとなったが、ついに3月21日(祝・水)より日本でも全国323館335スクリーンで封切られると初登場第1位を獲得。平日も数字は落ちることなく、27日(火)までに累計動員89万9,317人、累計興行収入10億5,296万3,100円を稼ぎ、公開から7日間(3月21~27日)で10億円を突破する快挙となっている。

劇場には、小さな子ども連れの家族から10代、20代の女性まで、幅広い客層を集めており、コメディ作品でありながら、ボス・ベイビーとティムの兄弟愛に感動する観客も多い様子。SNS上では「面白いだけかなとか思って油断してたら、めちゃめちゃ感動ものだった」「基本は赤ちゃんの中身がオッサンというギャップコメディだが、ラストでは家族愛、兄弟愛に泣かされる」「笑いあり感動もある映画だったし めっちゃ面白かった!」といった声が挙がっている。

■ムロツヨシ×芳根京子の名コンビが大人の事情を覆す!?


『ボス・ベイビー』 (C) 2017 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.
日本語吹き替え版ではボス・ベイビー役をムロツヨシ、ボス・ベイビーに振り回される7歳のティム役を芳根京子が務めているが、このコンビが実に息ピッタリ! とても吹き替え初挑戦とは思えないほどのキャラへの馴染みようで、特にかわいいけれど小憎らしい、ベイビー役にムロさんを起用したことが大正解。また、パパの声を務めた実生活では双子のパパである「NON STYLE」石田明や、ママ役の乙葉にも「上手だったね~」といった声が聞かれていた。

さらに、“赤ちゃんあるある”といえる子どもも大人も爆笑できるシーンはもちろん、大人だけが身に染みてわかる(?)少々シニカルなジョークも満載。本作のトム・マクグラス監督といえば、自身で手がけた『マダガスカル』シリーズのペンギンズ・スキッパー隊長の声も務めており、シュールなギャグはお手のもの。ペンギンズの人気は高く、スピンオフとして『ペンギンズ from マダガスカル ザ・ムービー』も製作されたほどだ。

とはいえ、同作は日本では限定公開のみ。実は、親会社や日本の配給会社が次々に変わるという大人の事情もあり、ドリームワークス・アニメーションの作品が最後に国内映画ランキングを賑わせたのは2012年と、6年も前のことになる。

同年3月17日に日本公開された『シュレック』スピンオフの『長ぐつをはいたネコ』は初登場6位から春休み中に4位まで順位を上げ、同年8月1日の夏休み公開となった『マダガスカル3』もヒットを記録したが、アカデミー賞ノミネートの『ヒックとドラゴン2』は有志による署名運動があったものの、通常の劇場公開までは至らなかったり、楽しみにしていたファンも多かった『カンフー・パンダ3』も劇場公開はなくNetflixで配信された。

だからこそ、今回の『ボス・ベイビー』が激戦の春休みに初登場1位、公開7日間で10億円超えとなるのは、ドリームワークス・アニメーションファンならずとも“事件”なのだ。

■宮野真守の“破壊力”でエンドロールに爆笑が!?


なお、ベイビーとティム兄弟の両親が務める会社のCEOフランシス・フランシス役は『シュレック』のドンキー役でもお馴染みの山寺宏一が務め、大人になったティム役とナレーションを『怪盗グルー』シリーズ、『ペット』『SING/シング』などのユニバーサル作品や『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』などで知られる宮野真守が務めている。

宮野真守
いずれも集客力のある人気声優だが、宮野さんはそのほかにも、あるシーンで笑いをかっさらう何十人ものエルヴィス・プレスリーに扮したキャラクターを全て1人で演じており、芸達者ぶりを披露。しかも、エンドクレジットの表記を目にした観客からは、「ボス・ベイビー観たんだけど、最後の吹替のクレジットみたとき、マジかよって呟いてしまった。神だ」「何よりエンドロールのクレジットを最後まで見た者にだけ訪れる『宮野真守』の破壊力にも爆笑」「宮野真守のクレジット芸w」と、最後の最後に爆笑が起こっているらしい。

『ボス・ベイビー』(C) 2017 DreamWorks Animation LLC. All Rights Reserved.
すでに続編の製作も決定している『ボス・ベイビー』。大人の事情は致し方ないのだが、子どものみならず、一緒に映画を観に行く大人たちをもおおいに笑わせ、感動させてくれるアニメこそエンターテインメントの神髄だろう。4月中旬になれば『映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~』『名探偵コナン ゼロの執行人』というビッグコンテンツも公開されるだけに、アニメ強しの春休み、果たして “おっさん赤ちゃん”はどこまでいけるのかに注目だ。

《シネマカフェ編集部》

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