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舞台は1860年代のバンコク。シャムの王様と、傲慢な王様の王妃たち、王子・王女たちの教育係として迎えられたイギリスの教師アンナとの間で発展する、感情が激しくぶつかり合う関係を描いていく本作。
リチャード・ロジャースの音楽、オスカー・ハマースタイン2世の脚本と作詞による、代表的なこの傑作は、「Getting To Know You」「Hello Young Lovers」「Shall We Dance」「I Have Dreamed」「Something Wonderful」など、誰もが知るクラシックなナンバーに溢れている。
■トニー賞4部門受賞チームに大沢たかおが参加!
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トニー賞を受賞した「誰もが認めるブロードウェイ・ミュージカルの女王」(サンデー・タイムス)ケリー・オハラがアンナ役を務め、トニー賞およびアカデミー賞ノミネートの渡辺さんが王様役、そしてトニー賞受賞のルーシー・アン・マイルズが第一夫人チャン王妃役を務めるチームに、今回参加することになった大沢さん。
人気TVシリーズ「Jin-仁-」の主演を務めたほか、映画やドラマで数々の賞を受賞した日本を代表する俳優として、本作に王様の忠実な右腕となるクララホム首相役で出演。1995年、蜷川幸雄のシェイクスピア作品でイギリスにて舞台デビューしており、2008年・2010年共に記録的な動員数を残した人気ミュージカル「ファントム」以来、待望の舞台出演となる。渡辺さん、大沢さんともに今回がウエストエンドデビュー、夢の初共演を果たす。
また、“若い恋人たち”ルンタ役とタプティム役には、ディーン・ジョン=ウィルソン(ディズニーオリジナル「アラジン」ウエストエンド公演主役)とチョン・ナヨン(「レ・ミゼラブル」ウエストエンド公演フォンティーヌ役)の参加が決定。数々の賞を受賞したロジャース&ハマースタインのミュージカルが、ブロードウェイからロンドンのパラディウム劇場へ移り、6月21日(現地時間)にプレビュー公演が開幕。本公演は7月3日よりスタート、チケット販売好調を受け、9月29日まで3週間公演期間を延長することも決定している。
■渡辺謙、大沢たかおは「僕よりミュージカル経験は豊富」
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「最初のNY公演(2015年)のときに、日本でいい俳優はいないのか? と言われていたタイミングで大沢君が観に来てくれて」と渡辺さん。その際はスケジュールが合わずオーディションは実現できなかったものの、「僕よりミュージカル経験は豊富だし、『日本の俳優はこれくらいのポテンシャルがあるんだ』ということを証明するいい機会になる」と断言。「大沢君のある種の勇気と、こういった機会を作ってくれたロンドンのプロデューサーにも感謝したいと思います。日本の俳優同志として一緒にウエストエンドに立てるというのは、NYに1人で行くよりも誇らしい気持ちで行けるなという気がしています」と力強くコメント。
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大沢さんについても、「娘(杏)と一緒に出ていたミュージカル『ファントム』で初めて舞台で観たのですが、それまでのイメージと全く変わらない誠実な芝居をされるし、舞台に立たれる方だなという印象」と語り、「セリフとして舞台で表現できるための英語なので全く一からやり直すくらいの分量になる」としながらも「自分が納得できるところまでやってきてほしいと思います」とエールを贈っている。
■大沢たかお「いまはドキドキの方が強い」
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大沢さんは「舞台デビューが蜷川幸雄さん演出のイギリス公演で、お客さんのレベルの高さや厳しさを聴いていたので、よりによってその厳しい場所なのかと思うのと、いい意味でも試される、自分の実力でしか期待に応えることができない本当の意味で挑戦できる場が訪れたなという感じです」と緊張気味に意気込みを明かす。
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渡辺さんについては、「僕はNYに追いかけて観に行くくらいのイチファンなので、尊敬以外の何物でもない」とコメント。「若い人たちがもっと頑張らなければいけないところを謙さんが1人で戦っているのを見ると言葉もないですし、どれだけサポートができるのかと考えさせてくれる素晴らしい先輩」と語り、初対面の際に「『海外いつ来るの? 来るとき絶対電話してね』って言われたのを覚えています」とふり返る大沢さん。
「まさか自分が出ると思っていなかったので、そこから公演へ向けて調整していくのが大変ですが、今回改めて声をかけて頂いて、言い訳ができない状況になっているので潔い気持ちで挑めると思っています。5月頭からのリハーサルに向けて準備は始めていますが、なかなか思うようにいかないですし、通訳も入らず、その中でどれだけ挑戦できるのか、いまはドキドキの方が強いです」と胸の内を明かしている。
「王様と私(The King and I)」はプレビュー公演:6月21日より、本公演:7月3日よりロンドン・パラディウム劇場にて上演。