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吉沢亮からリアーナまで…クールな孤高派?癒し系派?天才ハッカーに注目

ヒーロー映画やアクション映画には、PCの前に座りながらハッキングを行ったり、敵の動きをチェックしたりして主人公を影ながらサポートするキャラクターが必ずといっていいほど登場する。

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リアーナ&ベン・ウィショー (C) Getty Images/サイモン・ペッグ&吉沢亮
リアーナ&ベン・ウィショー (C) Getty Images/サイモン・ペッグ&吉沢亮 全 35 枚
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ヒーロー映画やアクション映画には、PCの前に座りながらハッキングを行ったり、敵の動きをチェックしたりして主人公を影ながらサポートするキャラクターが必ずといっていいほど登場する。

先日、続編タイトルが明らかにされた『スパイダーマン:ホームカミング』で、ピーター・パーカー/スパイダーマンの親友ネッドが憧れていたのも、そんな“椅子の男”だ。そこで今回は、見事なハッキングや情報収集力で仲間のピンチを救い、何なら気の利いた小道具(ガジェット)まで作ってしまう、天才的な椅子の男&女たちに注目。彼らはクールで孤高な“一匹狼”タイプから、ネッドのような癒し系まで実にさまざまだ。


■クールでカッコいい女性の天才ハッカーたち


まず、孤高派でみると、『ドラゴン・タトゥーの女』シリーズのリスベット・サランデルが一番に思い浮かぶ。スウェーデンで製作された『ミレニアム』3部作ではノオミ・ラパス、2011年公開のデヴィッド・フィンチャー監督作品ではルーニー・マーラが熱演を見せた。背中にはドラゴンのタトゥー、顔中のピアスにゴスメイク&パンクファッション…その一度観たら忘れられないビジュアルでもお馴染み。先ごろは、キャストを一新した待望の続編『蜘蛛の巣を払う女』の日本公開が発表されたばかり。次にリスベットを演じるのは、「ザ・クラウン」では英国女王だったクレア・フォイ! その変貌ぶりに、いまからも期待したい。

『蜘蛛の巣を払う女』『蜘蛛の巣を払う女』2019年公開
また、孤高の女性ハッカーといえば、“シリーズ史上最凶の悪役”ではあったものの『ワイルド・スピード ICE BREAK』のシャーリーズ・セロンも挙げたいところ。超人気シリーズに初参戦したアカデミー賞女優は、タイトなブラックスーツにドレッドヘア、ヴィン・ディーゼル演じるドムに“ファミリー”を裏切らせるスゴ腕ハッカー、サイファーを怪演。強烈な印象を放っていた。

『ワイルド・スピード ICE BREAK』(C)Universal Pictures『ワイルド・スピード ICE BREAK』より

■スパイアクション2大巨頭のハッカーは癒し系対決!?


トム・クルーズが伝説のスパイ、イーサン・ハントを演じる『ミッション・インポッシブル』シリーズでは、ベンジー・ダン役を務めるサイモン・ペッグが3作目『M:I:III』に初登場。ベンジーからの指示で、イーサンが人だらけの上海の川べりを駆け抜けるシーンは見せ場の1つとなった。

『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』 -(C) 2010 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』より
シリーズではヴィング・レイムス演じる、渋いベテランエージェントのルーサー・スティッケルがハッキングなどを引き受けてきたが、サイモン演じるベンジーもまた、最も“普通”っぽいキャラクターでイーサンの相棒的存在として定着。『ローグ・ネーション』に続いて最新作『フォールアウト』でも、抜群の“チーム力”でイーサンを徹底サポートする。

『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(C)2018 Paramount Pictures. All rights reserved.『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』より
一方、『007』シリーズは、2019年に「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム」に名前を刻むダニエル・クレイグが、最新作『Bond 25』(原題)でダニー・ボイル監督のもとジェームズ・ボンドを続投することが発表されている。ダニエルがボンドになってから3作目の『007 スカイフォール』に初登場し、一躍人気をさらったのがベン・ウィショー演じる“Q”。ベン自身の人気も沸騰し、続く『スペクター』でも続投、『Bond 25』への出演もファンが心待ちにしている。メガネ男子で一見、繊細そうだが、やるときにはやる男。しかも、あの“パディントン”なのだから(!)母性本能はくすぐられっぱなし。

ベン・ウィショー/『007 スカイフォール』-(C) 2012 Danjaq, LLC, United Artists Corporation,Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved.『007 スカイフォール』より

■意外なところでは“筋肉系”のこんな人も…


アメリカ独立記念日に、アーノルド・シュワルツェネッガーとジムで“筋肉対決”をしたことをインスタにアップしたヒュー・ジャックマン。“ウルヴァリン”はもちろん、大ヒットした『グレイテスト・ショーマン』で知られるが、2001年公開の『ソードフィッシュ』ではなんとFBIやNSAも恐れる“ハッカーの帝王”を演じていた。ギリギリの局面での高速タイピングシーンもこなすが、なぜかダンスのように見えてしまうのがヒューらしい!? さらに、「X-MEN」の“ストーム”や『キングスマン:ゴールデン・サークル』のクールなガジェット担当ジンジャーも記憶に新しいハル・ベリーとの艶っぽいシーンもある。

ヒュー・ジャックマン-(C)Getty Imagesハッカー役もこなせるヒュー・ジャックマン
また、「アベンジャーズ」シリーズの雷神ソーでお馴染みのクリス・ヘムズワースも、重厚な作品づくりで知られる巨匠マイケル・マン監督『ブラックハット』(’15)でスゴ腕のハッカー役を務めたことが話題となった。刑務所に収監中ながらFBIから協力を求められる、マサチューセッツ工科大(MIT)卒の天才プログラマーだが、シャツのボタンは胸まではだけているのがポイント。クリヘム演じるハッカーは、自身がつくったプログラムを悪用されたことにブチギレ(?)、原子炉爆破や金融市場の大混乱など今日的なサイバー犯罪に、ときにはその腕っぷしも利用しながら立ち向かっていく。

クリス・ヘムズワース/『ブラックハット』-(C) Universal Pictures『ブラックハット』より

■日本にも、カッコいいハッカーがいた!


では、日本ではどうかといえば、映画『BLEACH』で主演・福士蒼汰との共演も話題の吉沢亮。「仮面ライダーフォーゼ」直後の2012年公開のSFミステリー『ぼくが処刑される未来』では、福士さんが“未来で殺人を犯す”容疑者として投獄されてしまう青年・浅尾幸雄役、吉沢さんが浅尾を助ける謎の天才ハッカー・ライズマン役に扮している。シャープなフォルムのメガネが印象的な吉沢さんは、クールな“椅子の男”となって福士さんを助けるのだが、その裏には悲しすぎる理由が…。2人の息はぴったりだが、それ以来の再タッグとなる『BLEACH』も期待が高まらずにはいられない。

『BLEACH』ジャパンプレミア「フォーゼ」直後にも共演していた2人
一方、女性ハッカーたちは主にTVドラマで活躍を見せてきた。2016年1月期放送の亀梨和也主演「怪盗 山猫」では、広瀬すずが学校ではいじめを受けながら、裏では「魔王」との異名をとる女子高生の天才ハッカー・高杉真央を演じた。出演が決まった当初こそ、ネットで「『ハッカーって?』って調べちゃいました」と語っていた広瀬さんだが、亀梨さん扮する山猫と対峙する場面での迫力や、その演技の振り幅は大きな注目を集めた。数多くの映画新人賞を総なめにした『海街diary』の後で、改めてその演技力を示した作品ともいえる。この夏はドラマ「チア☆ダン」への特別出演ほか、主演映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』、さらに2019年には連続テレビ小説100作目「なつぞら」のヒロインという大役が控えている。

広瀬すず「魔王」と呼ばれる女子高生ハッカーに「怪盗 山猫」
また、島崎遥香はディーン・フジオカが脅迫屋を演じた2017年10月期放送「今からあなたを脅迫します」で、脅迫仲間の“ギャル”ハッカー・栃乙女役を務めた。「ゆとりですがなにか」「スーパーサラリーマン左江内氏」、連続テレビ小説「ひよっこ」などの話題作で個性を発揮してきた島崎さんは、毒舌で謎多きギャルのハッカーがハマッた。主演のディーンさんはクランクアップ時、「ぱるるにイジられて、1クール過ごしました(笑)」と語っており、現場での雰囲気の良さが伝わってくるようだった。今年も、AbemaTVの「会社は学校じゃねぇんだよ」や鈴木保奈美主演「主婦カツ!」など活躍は続く。

島崎遥香“ギャル”ハッカー「今からあなたを脅迫します」
同じクール、山本美月は浅野忠信と神木隆之介がバディ役で初共演した「刑事ゆがみ」で、はみ出し者の弓神(浅野さん)を影で支える“裏のバディ”、敏腕ハッカーのヒズミを熱演した。これまでは明るい天然系のイメージそのままの役どころが多かったが、同作では過去の事件のトラウマから失語症になり、前髪パッツン、ダークなファッションに身を包んだハッカー役で新境地を見せた。

ときには弓神が父親のように彼女の世話を焼く姿も印象的で、弓神との“因縁”が明かされた最終話には「迫真の演技」「もっと評価されてほしい」と称賛の声が相次いだ。その後の山本さんは、『去年の冬、きみと別れ』『友罪』、ディーンさん主演「モンテ・クリスト伯―華麗なる復讐―」など、かつてない二面性のある役や取り乱すような壮絶なシーンにも果敢に挑戦。2019年大河ドラマ「いだてん ~東京オリムピック噺~」への参加も決まっている。

山本美月

■今年大注目のハッカーは『オーシャンズ8』のリアーナ!


新境地への挑戦といえば、歌手のリアーナを挙げずにはいられない。シリーズ最高の全米オープニングを記録した『オーシャンズ8』は、サンドラ・ブロックをはじめ、ケイト・ブランシェット、アン・ハサウェイ、ミンディ・カリング、オークワフィナ、サラ・ポールソン、ヘレナ・ボナム=カーターといった豪華女優陣の競演で話題。ちなみに、サンドラは『ザ・インターネット』('95)で、ハッカーに全個人情報を乗っ取られるプログラマーを演じたことがある。

『オーシャンズ8』(C) 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS NORTH AMERICA INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2012年公開の『バトルシップ』で女優デビューしたリアーナは、『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』の“変身上手”な宇宙人・バブル役に続いて、この錚々たる面々の中で天才ハッカー・ナインボールを好演、これがまた超絶にカッコいいのだ。

『オーシャンズ8』(C) 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS NORTH AMERICA INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
「メットガラ」の真っ最中に1億5000万ドルもの宝石強盗に挑む“オーシャンズ”を描いた今作では、PCひとつで家電から最高レベルのセキュリティシステムまでハッキング。通称の“ナインボール”は、彼女が大好きなビリヤードから取られており、ハッキングのお供となるトラックボールも“ナインボール”。人とコミュニケーションをとるのが苦手な一匹狼タイプだが、クールなふりしても仲間のことはしっかりと助ける、チームの要。しかも、ふだんはドレッドヘアにレゲエファッションやデニムとラフだが、本物の「メットガラ」さながらドレスアップするシーンも登場! そのギャップにやられる人も続出するに違いない。

なお、ハッカーというわけではないが、“癒し系”で注目したいのが、『ジュラシックワールド/炎の王国』でオーウェン役のクリス・プラット、クレア役のブライス・ダラス・ハワードを支える恐竜保護グループ(DPG)のシステムスペシャリスト、フランクリンを演じたジャスティス・スミス(日本語吹替:満島真之介)。フランクリンはいまにも火山が大噴火しそうなイスラ・ヌブラル島にオーウェンらと同行するのだが、かなり臆病な性格で、ちょっぴり頼りない…。とはいえ、彼にしかできない見せ場もちゃんと用意されているので、最後まで見放さないで(?)見守っていてほしい。

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(C)Universal Studios and Amblin Entertainment, Inc. and Legendary Pictures Productions, LLC.

《上原礼子》

「好き」が増え続けるライター 上原礼子

出版社、編集プロダクションにて情報誌・女性誌ほか、看護専門誌の映画欄を長年担当。海外ドラマ・韓国ドラマ・K-POPなどにもハマり、ご縁あって「好き」を書くことに。ポン・ジュノ監督の言葉どおり「字幕の1インチ」を超えていくことが楽しい。保護猫の執事。LGBTQ+ Ally。レイア姫は永遠の心のヒーロー。

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