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三浦春馬、実は不器用…!? ゆえにハマる『銀魂2』伊東鴨太郎に絶賛の声

『銀魂2 掟は破るためにこそある』で真選組の参謀・伊東鴨太郎を演じた三浦春馬に対して、「ハマリ役」「とにかく良い」「ハイクオリティ」といったコメントが続々。彼のこれまでと、これからに注目した。

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三浦春馬(伊東鴨太郎役)/『銀魂2 掟は破るためにこそある』(C)空知英秋/集英社 (C)2018 映画「銀魂2」製作委員会
三浦春馬(伊東鴨太郎役)/『銀魂2 掟は破るためにこそある』(C)空知英秋/集英社 (C)2018 映画「銀魂2」製作委員会 全 49 枚
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ついに公開された『銀魂2 掟は破るためにこそある』。小栗旬や菅田将暉、柳楽優弥、岡田将生、吉沢亮、堂本剛に、今回加わった三浦春馬、窪田正孝といったイケメン俳優たちがスクリーンで躍動する姿に、早くもSNS上では「日本版オーシャンズ8すら作れそうなメンバー」「ちゃんと“実写化”されてて満足」といった声が上がっている。

とりわけ、「真選組動乱篇」と「将軍接待篇」が見事に融合した本作で、「動乱篇」の重要人物である真選組の参謀・伊東鴨太郎を演じた三浦さんに対しては「ハマリ役」「とにかく良い」「ハイクオリティ」といったコメントが続々。ブロードウェイの大ヒットミュージカルの日本版「キンキーブーツ」で高い評価を得たこともあり、大きく成長した三浦さんが演じるからこその“伊東鴨太郎”に、魅力を感じている人が続出しているようだ。

『銀魂2 掟は破るためにこそある』(C)空知英秋/集英社 (C)2018 映画「銀魂2」製作委員会
鴨太郎と対峙する土方十四郎を演じる柳楽優弥によれば、「春馬くんとは12歳ぐらいから、オーディションで一緒になる機会が多かった」らしい。「顔見知りでありつつ、あまり話す機会がなかったという微妙な関係性が、この作品の2人の距離感にピッタリでやりやすかった」(シネマカフェのインタビューより)というだけに、まさにライバル関係として申し分ない役回りとなった。原作やアニメでも人気の高い、複雑なキャラクターを見事に演じ切った三浦さん。今後も続々とオファーが相次いでいる彼のこれまでと、これからに注目した。


芸歴はおよそ四半世紀!?


1990年4月5日生まれ、茨城県出身。4歳で児童劇団に入った三浦さんは、1997年、NHK連続テレビ小説「あぐり」でデビュー、2000年のドラマ「真夏のメリークリスマス」で竹野内豊の少年時代などを演じてきた。2006年になって、サーフィンを題材にした『キャッチ ア ウェーブ』で映画初主演を果たし、ドラマ「14歳の母」では中学生同士ながら彼女(志田未来)を妊娠させてしまう少年役を演じ、まず注目を集める。映画『恋空』では主演の新垣結衣と、揃って第31回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。

『恋空』 -(C) 2007映画「恋空」製作委員会
2008年は“登竜門”「ごくせん」第3シーズンに参加し、10月期には天才ハッカーの高校生として「ブラッディ・マンデイ」で連続ドラマ初主演を務める。「ガリレオΦ エピソードゼロ」では湯川学(福山雅治)の学生時代を演じたこともあった。上野樹里と共演し、天才ランナーを演じた『奈緒子』では毎日映画コンクール「スポニチグランプリ新人賞」、さらにエランドール賞新人賞を獲得、着実に実績をつくっていく。

『奈緒子』プレミア試写会にて 古厩智之監督、三浦春馬、上野樹里、駒沢大学駅伝メンバーほか
ドラマでは、翌2009年に「サムライ・ハイスクール」に主演。戸田恵梨香とW主演で挑んだ月9「大切なことはすべて君が教えてくれた」(’11)は当時20歳の三浦さんが生徒役ではなく、教師を演じる点でも話題となった。武井咲が2人の仲を引き裂こうとする女子生徒を演じたほか、生徒役で菅田将暉、中島健人、広瀬アリスらが出演していた。

また、連続ドラマ「アンフェア」(’06)では女性刑事“雪平”(篠原涼子)のトラウマの一因となるパチンコ店員役で出演、篠原さんとは「ラスト・シンデレラ」(’13)で再共演し、“年下のイケメン彼氏”としてベッドシーンを演じたことも縁深い。ちなみに、8月31日公開の『SUNNY 強い気持ち・強い愛』では、三浦さんは90年代パートの出演者ではあるが再び篠原さんと共演を果たしている。


2013年には、「僕のいた時間」で難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)に侵された若き主人公を演じた。同作は「ラスト・シンデレラ」撮影中に三浦さん自らが発案した企画だそうで、脚本は“僕シリーズ”の橋部敦子が手掛け、前作とは180度違う役柄に挑んでいる。

2010年代に入ると、大ヒット少女漫画の実写化で熊澤尚人監督がメガホンをとった『君に届け』(’10)、『共喰い』などで知られる青山真治監督の『東京公園』(‘11)と、気鋭監督の作品に相次いで出演。

『東京公園』 -(C) 2011「東京公園」製作委員会
『東京公園』公開時のインタビューでは、カメラを通じて3人の女性たち(榮倉奈々・小西真奈美・井川遥)と向き合い、成長していく青年を演じたことに「(主人公の)光司って、わりと僕に似てます。特にゆっくりしているところが。いままでやってきた役の中で1番、僕に近いかもしれないですね」と明かしている。

さらに、山崎貴監督の映画『永遠の0(ゼロ)』(’13)では故・夏八木勲をはじめとする大ベテランとの共演を経験し、日本アカデミー賞優秀助演男優賞に選出。大人気コミックの実写化『進撃の巨人 Attack On Titan』('15)で主演を務め、ワイヤーアクションに挑戦したことも話題となった。

『永遠の0(ゼロ)』 -(C)2013「永遠の0」製作委員会

舞台も、大河ドラマも経験し新境地へ!


テレビ、映画と幅広く活躍する一方、三浦さんは舞台でもメキメキと頭角を現していく。事務所の先輩である岸谷五朗と寺脇康文が主宰する「地球ゴージャス」プロデュース公演Vol.10「星の大地に降る涙」('09)、Vol.12「海盗セブン」(’12)に続いて「劇団☆新感線」のゲキ×シネ「ZIPANG PUNK~五右衛門ロックlll」('12~13)では華麗なダンスや歌も披露。テネシー・ウィリアムズ作による「地獄のオルフェウス」('15)では大竹しのぶとも共演しており、着実に次なるステージへとステップアップ。

三浦春馬/<ゲキ×シネ>『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII』-(C) 2014ヴィレッヂ・劇団☆新感線
2016年夏、日本初演が行われたブロードウェイ・ミュージカル「キンキーブーツ」は小池徹平とW主演を務めあげ、連日満席という事態に。主人公となる靴工場の跡取り息子チャーリー・プライス役を小池さんが、チャーリーに影響を与えるドラァグクイーンのローラ役を三浦さんが熱演。三浦さんと小池さんほか、主要キャストが続投して2019年に再演されることも決定している。

ブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」キービジュアル
また、大河ドラマには子役時代に「武蔵」('03)、「功名が辻」('06)と参加してきたが、「おんな城主 直虎」('17)への出演も話題に。“男性”として家督を継いだ主人公の井伊直虎(柴咲コウ)の初恋の人にして許嫁、長年行方不明だった直親を演じた。史実では直親はイケメン武将だったといわれ、三浦さんにはぴったり!? 第12話で早々に退場した際には惜しむ声が聞かれ、その後、深夜ドラマの「オトナ高校」に出演した際には「直親からのギャップがすごい」という声も上がっていた。

なお、NHKでは「世界はほしいモノにあふれてる」にて歌手のJUJUとMCに挑戦中だ。


『恋空』ガッキーとともに好演!知名度を上げる



『恋空』 -(C) 2007映画「恋空」製作委員会
三浦さんを語る上で、まず欠かせない作品の1つといえる『恋空』(’07)。当時、ブームになっていたケータイ小説を映画化。元気で明るいイメージの強かった新垣結衣が、いじめやレイプ、妊娠、愛する人の病いなど、初恋をきっかけに波乱の人生に直面する女子高生・美嘉役を熱演、新たな一面を見せると同時に、三浦さんも金髪の不良・弘樹役で鮮烈な印象を放った。


『クローズZERO II』小栗旬と映画初共演



『クローズ ZERO II』完成披露試写会に登場した(左から)山田孝之、小栗旬、三浦春馬、黒木メイサ。彼らの周囲にはさらに17人のキャスト陣が!
『銀魂2』の座長・小栗さんとは2008年のドラマ「貧乏男子 ボンビーメン」で初共演し、その後、三池崇史監督によるシリーズ第2弾『クローズZERO II』('09)で再タッグ。鈴蘭高校のトップになった源治(小栗さん)と、前作で彼との一騎打ちに敗れた芹沢(山田孝之)が共闘、敵対する鳳仙学園の重要人物、美藤竜也をクールに演じていた。豪華キャストの中でも存在感を示し、終盤、小栗さんの前で軽やかな蹴りを披露する姿には要注目。


『キャプテンハーロック』“兄貴”小栗さんと声の再共演



小栗旬&三浦春馬/『キャプテンハーロック』 -(C) LEIJIMATSUMOTO/CAPTAIN HARLOCK Film Partners
小栗さんとは、さらに松本零士の人気漫画を3Dアニメーションで映画化した『キャプテンハーロック』('13)で声優として共演を果たす。同作は第70回ヴェネチア国際映画祭に特別招待され、レッドカーペットも経験した。声優は初挑戦だったが、ある密命を持ってアルカディア号に乗艦する青年ヤマを声で熱演。人気実力派声優・森川智之が演じる実兄との確執、小栗さん演じるハーロックとの師弟のような、疑似兄弟のような関係性を見事に表現。

「旬さんと生で芝居をするときに感じる緊張感や緊迫感が意識しなくともアフレコでも出ていて、ハーロックとヤマの関係にしっくりと当てはまっていた」と、当時のインタビューで語っている。


いまや国際派!『真夜中の五分前』中国・台湾の人気俳優とタッグ



『真夜中の五分前』 - (C)2014“Five Minutes to Tomorrow” Film Partners
行定勲監督が人気作家・本多孝好のベストセラー原作を映画化、最後まで謎が解けない恋愛ミステリー『真夜中の五分前』('14)は、中国では4,000スクリーンという大規模公開となった。人気女優リウ・シーシーが一人二役で一卵性双生児を演じ、三浦さんと台湾の若手スター俳優のチャン・シャオチュアン(ジョセフ・チャン)が双子に翻弄される男たちを演じた。

全編中国語で挑んだ本作で三浦さんは、日本での初日舞台挨拶の際、「全てが新鮮で、役者人生だけでなく、ひとりの人間として大きな経験をさせてもらいました」と語り、今後「オファーがいただけるならぜひやりたいです」と海外進出についてもかなり前向きに語っている。

そうした意識もあってか、今年6月22日に開設したインスタグラムは日本語と英語、韓国語、中国語であいさつ。その後も、たびたび英語のコメントも併記している。



「オトナ高校」あの三浦春馬が童貞ってマジ!?

 
深刻な少子化問題に歯止めをかけるため制定された「第2義務教育法案」に基づき、性体験のない30歳以上の男女たちが強制的に入学させられる“オトナ高校”を舞台にした、挑戦的なドラマ。「キンキーブーツ」をはじめとする舞台経験が花開いた形で、豊かな身体表現によるふり切れた演技や変顔が、深夜枠ながら地上波に乗ってしまった。

土曜ナイトドラマ「オトナ高校」
三浦さんが演じた主人公・英人は、学力偏差値とプライドだけが高い男で、女心どころか他人の心の機微も理解できない、イケすかないエリート童貞。チェリーボーイ+エリートの“チェリート”というあだ名をつけられた彼が無事、性体験をして“卒業”できるのか否か、三浦さんは毎回ハジケた演技で期待に応えてくれた。


多彩な仕事ぶりとは裏腹に、実は不器用…!?


『銀魂2』に続いて公開となる出演作『SUNNY 強い気持ち・強い愛』では一転、90年代を代表するロン毛の大学生を演じる。主人公・奈美の高校時代(広瀬すず)の初恋の相手で、ロン毛を何度もかき上げる仕草には思わずドキドキ。久々の直球なイケメン役に、改めてときめかされることになりそう。

『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(C) 2018「SUNNY」製作委員会
今秋、放送&配信されるテレビ東京・TBS・WOWOWによる3局横断「Paravi」初のオリジナルドラマ「tourist ツーリスト」への出演も発表されている。水川あさみ、池田エライザ、尾野真千子が共演する1話完結オムニバスドラマで、三浦さんは全話に出演。可愛らしい笑顔とクールな表情の二面性で彼女たちを魅了するという。

TBS・テレビ東京・WOWOW3局横断 Paraviオリジナルドラマ「tourist」
それぞれ第1話:タイ・バンコク(TBS)、第2話:台湾・台北(テレビ東京)、第3話:ベトナム・ホーチミン(WOWOW)でオールロケを行い、史上初の3局をまたいで放送。また、未公開シーンを含むオリジナル版が「Paravi」で独占配信される。旅先の地でのちょっぴりミステリアスなラブストーリーには注目が高まらずにいられない。

TBS・テレビ東京・WOWOW3局横断 Paraviオリジナルドラマ「tourist」
また、今冬には大泉洋、高畑充希と初共演する『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』、2019年には伊坂幸太郎の恋愛小説集を実写化した主演映画『アイネクライネナハトムジーク』などが待機。「キンキーブーツ」再演の前には、大島優子と共演する主演舞台「罪と罰」も控えている。

こうして見てきたように、彼の仕事ぶりは実に多彩であり、挑戦に次ぐ挑戦の連続だ。一見、どんな役も器用に演じ分けてきたように見えるが、『銀魂2』の伊東鴨太郎役へのハマリ方から見ても、実はむしろ、その逆なのではないかと思わせる。彼はただ生真面目に、ときに頑なまでに、目の前の役に没入しているだけなのではないだろうか?

『銀魂2 掟は破るためにこそある』(C)空知英秋/集英社 (C)2018 映画「銀魂2」製作委員会
今回演じた伊東鴨太郎は、まず声のトーンからして違う。特徴あるメガネを着用し、原作の再現に努めている。知略に長け、剣の腕も一流。真選組局長の近藤勲(中村勘九郎)が「伊東先生」と呼び慕うほどだが、そりが合わない土方(柳楽)を陥れ、近藤暗殺を企て、真選組史上最大の反乱を巻き起こす人物。しかし、孤独で誰よりも愛に飢え、それを求めるがゆえに生き方を誤った、あまりにも不器用すぎる男だった。

その『銀魂2』では子役時代からのライバル、柳楽さんとがっつりと組むことができた。次は“座長”小栗さんとの本格共演(できれば舞台?)に、大いに期待したいところだ。

《上原礼子》

「好き」が増え続けるライター 上原礼子

出版社、編集プロダクションにて情報誌・女性誌ほか、看護専門誌の映画欄を長年担当。海外ドラマ・韓国ドラマ・K-POPなどにもハマり、ご縁あって「好き」を書くことに。ポン・ジュノ監督の言葉どおり「字幕の1インチ」を超えていくことが楽しい。保護猫の執事。LGBTQ+ Ally。レイア姫は永遠の心のヒーロー。

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