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本作は、ジェームズ・サドウィズ監督の実体験を基に青春時代ならではの甘酸っぱさとほろ苦さをリアルに描いた半自伝的作品。本作全体に見れる、普遍的ともいえる感情は幅広い層からの共感を呼び、長編監督デビュー作にして海外メディアからも高評価を獲得。世界各地の映画祭でも数々の賞を受賞し、喝采を浴びている。大人になると忘れがちな思いが蘇り、心の奥が温かくなる珠玉の青春映画だ。
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映像は、主人公ジェイミー(アレックス・ウルフ)とディーディー(ステファニア・オーウェン)の会話シーンから始まる。舞い落ちる綿毛を片手で掴んで飛ばすという願掛けを幼い頃からしていたというジェイミーは、それをディーディーの前でやって見せる。「何をお願いしたの?」というディーディーに聞かれると「ホールデンを演じられますように」と答えるジェイミー。
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そして、同じように綿毛を吹き飛ばす彼女に、何をお願いしたのかと聞くと「あなたのキス」という思わぬ答えが返ってくる。ジェイミーは驚きながらも彼女の願いを真摯に受け止め、2人は見つめ合う。黄金色の夕日に煌めく綿毛が舞う美しい風景の中で、それぞれの願いを胸に徐々に距離を縮める2人の恋の始まりに思わず胸がときめく映像となっている。
揺れる麦の穂に触れているかのような優しさと、爽やかな感動を味わえる本作の雰囲気はこちらの映像から確認してみて。
『ライ麦畑で出会ったら』は10月27日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほかにて順次公開。