1~3月:大ヒットミュージカルやアカデミー賞受賞作から
キュートなクマのパディントンがブラウン一家と離れ、逮捕されてしまう衝撃の展開を迎える映画『パディントン2』。今回、宿敵となるブキャナン氏を演じたヒュー・グラントが『噂のモーガン夫妻』以来、約8年ぶり7度目の来日。ブラウンさんを演じたヒュー・ボネヴィル(「ダウントン・アビー」)のWヒューとともに、日本語吹き替え声優を務めた斎藤工、三戸なつめがジャパンプレミアに登壇した。

第90回アカデミー賞最多13部門ノミネートの『シェイプ・オブ・ウォーター』を引っさげ、1月下旬に来日したのがギレルモ・デル・トロ監督。監督のみならず、原案・脚本・製作も手掛けた渾身作は、満場一致のヴェネチア国際映画祭金獅子賞の勢いそのままにアカデミー賞作品賞を受賞。「日本に来て、お菓子を食べ過ぎちゃって」ジャケットの前が閉まらなくなってしまった…というお茶目なエピソードも。

2月には、最終興行収入52億円超えの特大ヒットとなった『グレイテスト・ショーマン』からヒュー・ジャックマンとキアラ・セトルが日本に。親日家で知られるヒューは『LOGAN/ローガン』以来、約9か月ぶり。第75回ゴールデン・グローブ賞主題歌賞を受賞し、第90回アカデミー賞にもノミネートされた「This Is Me」で圧巻の歌声を披露し、世界中を感動で包み込んだキアラは初来日。来日記者会見でキアラは、この曲から「戦う力をもらっている」と語り、大粒の涙を流していた。なお、ヒューは主演最新作『フロントランナー』のPRで1月中旬に来日する。

3月には、『バットマン ビギンズ』以来、なんと13年ぶりとなる“最強渋メン”リーアム・ニーソンの来日が実現、最新作のサスペンス・アクション『トレイン・ミッション』をPR。

『パシフィック・リム:アップライジング』からはジョン・ボイエガ&スコット・イーストウッドとスティーヴン・S・デナイト監督が来日し、キャストの菊地凛子や新田真剣佑とグランドオープン前の東京ミッドタウン日比谷で行われたジャパンプレミアに登場。

『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』からは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズでも知られるカレン・ギランとミュージシャンでもあるニック・ジョナスが来日した。

4~6月:S・スピルバーグは13年ぶり!夏休み映画のキャストたちも
4月、衝撃作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に出演するトム・ホランドが、『スパイダーマン:ホームカミング』以来、約8か月ぶりに来日。メガホンをとったひとり、アンソニー・ルッソ監督とスペシャル・ファンミーティングに参加した。先日予告編が解禁され、話題沸騰中の『アベンジャーズ/エンドゲーム』は「日本がかなりフィーチャーされるので楽しみにして」と監督自らが激白。

続いてスティーヴン・スピルバーグ監督が『レディ・プレイヤー1』の若手キャスト、タイ・シェリダン、オリヴィア・クックと公開直前に来日! 日本代表として大抜擢され「俺はガンダムで行く!」の名セリフを放った森崎ウィン(PrizmaX)と揃ってジャパンプレミアに登壇した。スピルバーグ監督のプロモーション来日は『宇宙戦争』(05)以来、実に13年ぶり。VR世界で変身するなら「キティちゃん」とコメントするひと幕も。

5月には最新作『犬ヶ島』を引っさげ、ウェス・アンダーソン監督と主人公の声を務めたコーユー・ランキンやウェス組として知られるジェフ・ゴールドブラムが来日。ウェスも『ライフ・アクアティック』以来、約13年ぶり。日本の架空の都市を舞台に、愛犬を探す少年と犬たちの冒険をストップモーション・アニメで描いた今作は、すでに多くのアニメ映画賞にノミネートされている。

2018年洋画最大のヒットとなっている『ジュラシック・ワールド/炎の王国』のため、主演のクリス・プラットが『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』以来、2年連続2度目の来日を果たしてくれた。共演のブライス・ダラス・ハワード、J・A・バヨナ監督、脚本・製作総指揮のコリン・トレボロウとともに大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンにも出向き、ファンと交流した。

ライアン・レイノルズは、『デッドプール2』を引っさげ初来日! 今作には日本から忽那汐里も出演しており、揃ってジャパンプレミアに参加。渋谷スクランブル交差点やウルヴァリンゆかりの(?)増上寺など都内をウロウロしたライアンだったが、ちょうど『ワンダー 君は太陽』のPRで来日していた、“デップー”ファンのジェイコブ・トレンブレイとの微笑ましいやりとりも話題となった。

さらには、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』から若きハン・ソロに抜擢されたオールデン・エアエンライクが初来日。残念ながらキーラ役のエミリア・クラークはキャンセルとなってしまったが、相棒の“チューバッカ”、2014年以来4年ぶりの来日となったロン・ハワード監督と揃ってPRに奔走した。

7~9月:とりあえず来てくれるトム!ユアンは待望の初来日
来日の度に日本を沸かせているトム・クルーズ。『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』では『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』以来約2年ぶり、通算23回目の来日! 一緒に日本に来たヘンリー・カヴィルは『マン・オブ・スティール』以来5年ぶり、サイモン・ペッグは『スター・トレック BEYOND』以来2年ぶり、クリストファー・マッカリー監督は前作『ローグ・ネイション』以来3年ぶり。4人での来日記者会見ではトムの骨折秘話からケガ自慢が始まる事態に!?

また、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と最新作『エンドゲーム』を繋ぐといわれる『アントマン&ワスプ』からは、主演のポール・ラッドと“ワスプ”役エヴァンジェリン・リリー、ペイトン・リード監督が揃って来日。ポールと監督は前作以来、約3年ぶり。エヴァンジェリンはプロモーションでは初めてだが、「プライベートで東京、京都、神戸に行った」ことがあるそう。スペシャル・ファンミーティングには“マーベル男子”の中川大志も駆けつけた。

そして、意外にも初来日だったのがユアン・マクレガー! 『プーと大人になった僕』ジャパンプレミアに出席し、吹き替え声優を務めた堺雅人と対面。「日本にやって来るのが夢だった」と語り、長年待ち受けたファンたちのサインや写真撮影に丁寧に応じていた。

10~12月:来日効果あり!? 現在大ヒット中の映画やこの冬の話題作からも
フレディ・マーキュリーをはじめ「クイーン」のメンバーたちが愛した日本に、『ボヘミアン・ラプソディ』で「クイーン」を演じたキャストたちも来てくれた。見事にフレディになりきり、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされたラミ・マレックをはじめ、“そっくり”なブライアン・メイ役グウィリム・リー&ジョン・ディーコン役ジョー・マッゼロはみな初来日。彼らは終始ノリノリで、来日が叶わなかったロジャー・テイラー役ベン・ハーディの“パネル”持参で観光も楽しんだ様子。

『ボヘミアン・ラプソディ』と並んで社会現象級の大ヒットとなっている『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』からは主演のエディ・レッドメイン、キャサリン・ウォーターストン、アリソン・スドル、ダン・フォグラーの4人に加え、ダンブルドア役のジュード・ロウとナギニ役のクローディア・キムという物語の鍵を握る2人が来日! 揃ってプレミア、ファンナイト、初日舞台挨拶と怒涛のプロモーションを行った。

なお、合流は叶わなかったが、本作公開直後の「東京コミコン2018」にはエズラ・ミラーも来日。コスプレコンテストに入賞した「ハリポタ」のコスプレイヤーを見かけると、満面の笑みで話しかけるひと幕もあった。コミコンにはトム・ヒドルストンやジェレミー・レナーなども来日した。

12月初めには、ライアン・ゴズリング&デイミアン・チャゼル監督という『ラ・ラ・ランド』のコンビが、今度は月面着陸を成し遂げたニール・アームストロングを描く最新作『ファースト・マン』(2019年2月8日公開)のPRのために来日。記者会見には宇宙飛行士の山崎直子氏と、いま話題の「ZOZO」前澤社長も出席した。

そして、オスカーノミネートは間違いないといわれる初監督作『アリー/ スター誕生』を引っさげ、先日、ブラッドリー・クーパーが来日したばかり。『世界にひとつのプレイブック』以来5年ぶり、3度目の日本。極寒の中で行われたレッドカーペットイベントでは、「レディー・ガガから『日本のファンは最高』だと聞いていた」と語り、ドレス姿のローラに着ていたコートを脱いで肩にかける紳士ぶりを見せ、会場を大いに沸かせた。

2019年は『アクアマン』や『キャプテン・マーベル』『アベンジャーズ/エンドゲーム』などアメコミ大作に加え、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』、実写『アラジン』、『メン・イン・ブラック:インターナショナル』など、楽しみな話題作が控えており、誰が来日してくれるのか、いまからも期待が膨らむ。
