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名作アニメーションをベースに、オリジナル脚本で実写映画化を手掛けたのは、『シザーハンズ』や『チャーリーとチョコレート工場』『アリス・イン・ワンダーランド』『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』などで強い個性を持つキャラクターたちの成長を描いてきた鬼才ティム・バートン監督。『ダンボ』は「お気に入りのディズニー・アニメーション」という彼がその独特な映像美でファンタジックに描く奇跡の物語は、いまからも注目を集めている。

■「モンスター映画が大好きだった」子ども時代
本作の主人公は、“普通と違う大きすぎる耳”を持つ子どもの象ダンボで、その強い個性によってサーカスの観客からは笑いものにされていた。「私は“変わっている”というレッテルを貼られた。なぜなら子供なのに、モンスター映画が大好きだったせいだ。子供の時に感じた、自分は人とは違うという気持ちは決してなくならないものだ。それは一生ついて回る」とバートン監督。

幼少期に“他人と違う”と周囲にいわれた経験から、個性の尊さを誰よりも知っているからこそ、ダンボの大きすぎる耳に代表されるように個性は欠点ではなく、かけがえのない素晴らしいものというメッセージをキャラクターを通して伝え続けているという。
■ダンボの運命を握るキーパーソン役コリン・ファレル「僕も悩んだ時期がある」
ダンボの運命を握るキーパーソン、ホルトを演じたコリン・ファレルも「ティムは人生において、孤立した経験があって、それが恐らく彼に影響を及ぼしているんだと思う。それが作品にも反映されている。でも僕も悩んだ時期があって、誰しも経験することだと思う」と明かす。「だからこそ、彼の描く作品は普遍的なものなんだ」と、バートン監督の描く物語には誰もが共感できるメッセージがあると分析する。

そして、バートン監督と4度目のタッグとなり、サーカス団の団長を演じるダニー・デヴィートもまた、「ティムに撮影開始前に会った時、本作でも昔と変わらないテーマと向き合っていることが分かった。彼は、自分が抱える葛藤を映画という形で昇華するから、パワフルなんだ」とバートン監督の経験からくる強い想いが込められているからこそ、世界中の人々の心を動かすパワーがあるという。
ファレルやデヴィートが明かすバートン監督が描き続けるメッセージは、もちろん本作『ダンボ』にも息づいている。「はじめは、欠点に映っていたものが、物語を通して、称賛するものだと気づいていく。ダンボだけでなく、僕が演じるホルトや、ダニー(・デヴィート)の演じるキャラクターもそうだ」と大人のキャラクターでさえ、個性に悩みダンボと一緒に成長していくドラマが描かれると彼は語っている。
『ダンボ』は3月29日(金)より全国にて公開。