1969年ロンドン生まれ、労働者階級出身の本名:リー・アレキサンダー・マックイーンは、23歳で失業保険を資金にファッションデザイナーとしてデビュー。次々と開いたセンセーショナルなショーは、大絶賛とバッシングで真っ二つに分かれ、彼の名前が世に広まる。その後、1996年には弱冠27歳で「ジバンシィ(GIVENCHY)」のデザイナーに抜擢、2011年にはキャサリン妃が結婚式に選んだウエディングドレスとして話題をさらった。しかし、富と名声の絶頂期にいた40歳で突然、自ら命を断ってしまう。
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前衛的なデザインと独自の美学、ずば抜けた想像力から生み出される数々のショーで世界を魅了しながらも、その成功の影で悩み苦しんだ“天才にしてファッション界の反逆児”アレキサンダー・マックイーン。映画では、彼のドラマティックな人生を、友人や家族たちとの独占インタビュー、掘り起こされたファッションアーカイブ、そして友人でもあったマイケル・ナイマンによる極上の音楽を通して称賛を込めながら描き出す。
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今回到着したシーン写真は、「ジバンシイ」のデザイナーに大抜擢された後、1997年1月17日にエコール・ボザール・デ・パリにて初めて開いたオートクチュールのコレクションでのフィッティングの様子や、ガラスの箱の中に閉じ込められたモデルたちがランウェイを歩くという演出が評判になった「アレキサンダー・マックイーン」2001年 S/Sコレクションの舞台裏のモデルたちを収めたショットなどを含む計8点。
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自身のブランドのショーの過激さから、“モードの反逆児”と名付けられると同時に、デヴィッド・ボウイやレディー・ガガの衣装、ビョークのMVの監督、プーマやティム・バートンとのコラボなどラブコールは後を絶たず、34歳で大英帝国勲章を授与された輝かしいはずの彼の人生はなぜ終止符を打つことになってしまったのか? どんなドラマよりも劇的でエモーショナルなドキュメンタリー。ぜひ劇場で目撃してほしい。
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『マックイーン:モードの反逆児』は4月5日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。