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第3回:シネマティックな風景が広がるメルボルン、そして郊外へ

いまや、ハリー・ポッター・シリーズ第3の故郷となったメルボルン。実際に訪れてみると、なぜここがクリエイターたちに愛されるのか、その理由が分かってくる。

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ヤラ・バレー
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いまや、ハリー・ポッター・シリーズ第3の故郷となったメルボルン。ハリウッド進出を果たした監督、俳優を多く輩出しているオーストラリアの中でも、エンターテインメント文化が華やかな街だ。実際に訪れてみると、それ以外にもなぜここがクリエイターたちに愛されるのか、その理由が分かってくる。

映画の風景に馴染む&美食の街“メルボルン”


メルボルン市内では、これまでも数々の映画が撮影されてきた。オ―ストラリア出身のバズ・ラーマン監督による『華麗なるギャツビー』(2013)や、観光客も多く行き交う街の中心部はヤラ川やメルボルン・ジェネラル・セメタリーなどで撮影された『ゴーストライダー』(2007)ほか、世界的ヒットを記録した大作もある。

『ゴーストライダー』ロケ地『ゴーストライダー』ロケ地
『シャーロットのおくりもの』(2006)では市内を始め郊外のアットウッド、ホーソン、ウィリアムズタウンのネルソンズ・プレイス、牧場シーンはグリーンデールのグリーンデール・ファーム、スポッツウッドのスポッツウッド・パブリック・スクール、グリュイエールといった複数の場所で撮影された。『かいじゅうたちのいるところ』(2009)も市内を含め、ニューポート、ポート・メルボルン、ウィリアムズタウンなどでロケを敢行。最近では『LION/ライオン』(2016)、古くはメル・ギブソンの出世作『マッドマックス』(1979)にも登場している。

「アートの街」メルボルンメルボルンの街並み
ヨーロッパの伝統を感じさせる古く美しい街並み、郊外に広がるファンタジックで風光明媚な光景がフィルムメーカーたちに愛されるのだろう。メルボルンにやって来たなら、市内はもちろん、デイトリップでロケ地を訪れるのもいい。

「アートの街」メルボルン「アートの街」メルボルン
そして、すっかり大人になったハリポタファンなら、世界的に熱い視線が注がれている美食の街メルボルンまで来て、ワインと食事を堪能しない手はない。約120か国にも及ぶ多種多様な味がおよそ3000店舗以上もあるというレストランで味わえるのだ。移民大国ならではの、そして固有の食材が豊富な国ならではの、特別な食が楽しめる。

「美食の街」メルボルン「美食の街」メルボルン

映画ファンを魅了する郊外の大自然


また、中心部から車で1時間ほど走ったところにもぜひ訪れて欲しい場所が。オーストラリア有数のワイン生産地ヤラ・バレーだ。ここも、まさにシネマティックな風景が広がる地域。日帰りでも楽しめるが、その雄大さを実感するためには宿泊して、翌朝、気球に乗るのがおすすめだ。朝霧に覆われたワイン畑、飛び跳ねるカンガルーの家族など、この国の美しさを違った視点から楽しむことができる。

ヤラ・バレー
たとえば、こんな1日ツアーはいかがだろう。まずはオーストラリアの代名詞ともいえる固有種の動物たち、コアラやカンガルーに会いにユーカリの林を抜け、車で60分ほどの場所にあるヒールズビル・サンクチュアリーへ。いわゆる動物園ではなく、保護された動物たちを手当したりリハビリさせたり、自然を守るための活動を行う。自然、そして野性の動植物と人間とが共存するための環境づくりに貢献している場所だ。

ヒールズビル・サンクチュアリー
園内を歩き回って喉が渇いたら、ヤラ・バレーのクラフト・ジン醸造所フォー・ピラーズへ。2013年の創業以来、オーストラリア固有のハーブを取り入れた個性的な味わいが世界的に高い評価を受け、早くも多くの受賞歴を持つ。テイスティングの人気は年々高まっている。

フォー・ピラーズフォー・ピラーズ
ワイン地区なので、やはりワイナリー巡りも外せない。質の高いピノ・ノワールとシャルドネで創るワインが愛好家たちを唸らせるタラワラ・エステート、家族経営でフランスの影響が色濃いワインを創り出すドミニク・ポーテッドなど、入場料不要で広い敷地内でゆっくり過ごせるので、ピクニック気分で出かけるのにもぴったり。

ドミニク・ポーテッドドミニク・ポーテッド
いずれも、テイスティングが可能。ワインに良く合う料理を提供するレストランも人気だ。道中、フレッシュな手作りチーズに人気が集まる可愛らしいショップ、ヤラバレー・デイリーやチョコレートショップなどに立ち寄るのもいい。

ヤラ・バレー
宿泊するなら、おすすめはシャトー・イエリング・ヒストリックハウス。250エーカーに以上に及ぶ広大な敷地は、丘陵地に囲まれていて静かなひと時を過ごすのにぴったり。1854年に建てられた母屋を中心に、まるで映画のセットの中にいるよう。日常から逃避してリラックスするのにもってこいだ。

シャトーイエリング・ヒストリックハウス
各部屋のベッドには猫のぬいぐるみが置かれているのもユニーク。実はこれは、ドアの外に置いておけば、“Do Not Disturb”のサインにもなる。また、朝には部屋から敷地内に遊びにやってくる野生のカンガルーを見られることも多い。

シャトーイエリング・ヒストリックハウス
クリアな空気、真っ青な空、樹木の爽やかなグリーンに囲まれていると、映画の主人公になったような気分にも浸ることができるメルボルン郊外。大都市のすぐそばにもかかわらず、大自然を感じられる恵まれた環境も、オーストラリアが映画のロケ地として愛されている理由だろう。

ヤラ・バレーヤラ・バレー
アジア・パシフィック地域の隣国でありながら、全く異なる文化、風土、環境が楽しめるオーストラリア。カンタスによる成田~メルボルン間直行便の運行により、より便利でより近い国になった。『ハリー・ポッターと呪いの子』は、すでに大評判となりロングラン上演が決定している。すくなくとも年内は公演が続く予定なので、GWや夏休みにハリーたちに会いに出かけてみてはいかがだろうか。

協力:オーストラリア政府観光局/ビクトリア州政府観光局
リンク
「ハリー・ポッターと呪いの子」チケット予約(英語) HarryPotterthePlay.com
オーストラリア政府観光局公式サイト  www.australia.jp
ビクトリア州政府観光局 https://jp.visitmelbourne.com/

《牧口じゅん》

映画、だけではありません。 牧口じゅん

通信社勤務、映画祭事務局スタッフを経て、映画ライターに。映画専門サイト、女性誌男性誌などでコラムやインタビュー記事を執筆。旅、グルメなどカルチャー系取材多数。ドッグマッサージセラピストの資格を持ち、動物をこよなく愛する。趣味はクラシック音楽鑑賞。

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