【MOVIEブログ】カンヌ国際映画祭雑記1
カンヌ国際映画祭に入りました。
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16日の深夜に入って、17日から始動しました。
我らが矢田部先輩がカンヌの本線の上映作品などを中心に日誌を書いているので、僕の方では、それ以外のどうでもいいようなといったら語弊がありますが、限りなくそれに近いかもしれない、雑記的なものをお伝えします。
カンヌに入って、まずすることは会場に入るためのバッジをもらうこと。メイン会場の横にある発行センターで事前に申し込んでいたものをその場で顔写真入りで発行してもらいます。そして、それを持って会場に入ります。これは僕が初めてカンヌに参加した時に驚いたことですが、実はカンヌ国際映画祭というのは一般のお客さんは映画を観られないんです。会場内にはこのオフィシャルのバッジがないと入れないようになっていて、映画を観られるのは世界中から集まった映画業界関係者のみに限られているのです。世界で最も華やかな映画祭は、実は世界で最も閉ざされた映画祭とも言えるわけで、最初に知った時は驚きました。正直それってどうなんだろう? と思いましたが、考えてみれば世界中から集まる映画関係者だけで数万人はいるので、確かにそれだけで埋まってしまうのかもしれません。でも、やっぱりそれでもなぁ…。
バッジの次はバッグです。バッジをもらうとマーケットバッグというのが別の窓口でもらえます。映画祭期間中はみんな忙しいので、色んな資料を持ちやすいように、カンヌだけでなく、他の映画祭マーケットではこのようなバッグが用意されます(もちろん東京国際映画祭も)。毎年毎年このマーケットバッグは体裁が変わるので、これが参加者の1つの楽しみにもなっていたりします。写真にも付しましたが、今年のカンヌバッグはトートとリュックサックの両用タイプのものでした。そして、バッグの中には公式プログラムや上映スケジュールなどの各種資料が入っています。この中の「FOCUS」というデータ本がすごいんです。世界各国のここ数年の興収、動員、スクリーン数の推移や年間トップ10作品などの映画産業データから果ては総人口や1人当たりのGDPまで一堂にわかる貴重なデータ本で、これは本当に参考になります。ちなみに、2018年の世界の興収ランキングでは日本は北米、中国に次いで3位でしたが、動員数では8位でした。そして、もう一冊「THE GUIDE」というカンヌに参加している世界中の映画会社のリスト。辞書なみに分厚いのですが、これも世界中の映画業界のプレイヤーが顔写真入りでわかるので、これもとても貴重なものです。
と、こんな感じでバッジとバッグでカンヌは始まります。
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