本作ではスパイダーマンを“真のヒーロー”へと導く存在となるのか、ジェイクと彼が演じるミステリオに迫った。
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1980生まれのジェイクは、『デイ・アフター・トゥモロー』('04)などで注目を集め、『ブロークバック・マウンテン』('06)でカウボーイ同士の悲恋を熱演してアカデミー賞助演男優賞にノミネート。
『ゾディアック』『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』『ミッション:8ミニッツ』『複製された男』など話題作に次々出演し、崖っぷちのパパラッチを演じた『ナイトクローラー』(’15)で14kg減量した後、ボクサー役で主演した『サウスポー』('16)では21kg増量して鍛え上げられた肉体美を披露、徹底した役作りによるカメレオンぶりで演技派俳優としての地位を確立していった。

今年は本作のほか、製作も兼ねたポール・ダノ初監督作『ワイルドライフ』、名匠ジャック・オディアール監督作『ゴールデン・リバー』が同日公開されるなど、出演作が続いている。
実は原作本でのミステリオ(クエンティン・ベック)は、スパイダーマンを脅かす“ヴィラン役”として登場。しかし本作では一転、パラレルワールドの地球からやってきたヒーローであり、地、風、水、火の四大元素のうちの1つを操り地球を襲うエレメンタル・クリーチャーズとの戦いを熱望している。
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「やつらがこの地球にやってきたことは、自分の地球での出来事とつながっている、とベック(ミステリオ)は考えている。だから彼にとっては、エレメンタル・クリーチャーズを倒すことは自分の責務なんだ」とジェイクは言う。そのため、誰も観たことのないミステリオが本作では描かれており、ファンの期待がより高まっている。
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さらに本作では、アイアンマン/トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)という存在を失ったスパイダーマン/ピーター・パーカー(トム・ホランド)が、“ティーンエイジャーである自分とヒーローとしての自分との間に苦悩する姿”が描かれる。戦いへの参加をためらうピーターにミステリオは理解を示しつつも、どのヒーローにも伴う感情であることを伝え、ひとりの友人として想う姿にいつしかピーターは心を開いていく。
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実際トム・ホランドは、いつか共演したい俳優リストにジェイク・ギレンホールを上げていたほどで、「今まで僕が共演した役者には必ずスイッチがあった。『アクション』と声がかかり、彼らが演技をしているというのはわかった。でもジェイクはそうじゃない。役に入る時、役から出る時の境目がないんだ。僕に話しかけているんだと思っていると、『しまった!もうシーンを演じてるんだ!』って気づくんだ」と熱く語り、若手俳優にとっても憧れの存在であることを打ち明けている。
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名優揃いのMCUについに加入したジェイクは、果たしてどんなミステリオを演じているのか? 新たなヒーローの誕生、そしてスパイダーマンと力を合わせて強敵に挑む姿をぜひ映画館で確かめてみて。
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は6月28日(金)より全国にて公開。