「西洋骨董洋菓子店」「大奥」などで知られる、よしながふみによる「モーニング」(講談社)連載中の人気コミックをドラマ化した本作。2LDKのアパートで同居する料理上手で几帳面・倹約家の弁護士・筧史朗=シロさん(西島さん)と、その恋人で人当たりの良い美容師・矢吹賢二=ケンジ(内野さん)の日常と食卓が描かれてきた。
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※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
最終回ではついに史朗が賢二を連れ実家へ。2人はもちろん出迎えた史朗の母・久栄(梶芽衣子)と父・悟朗(田山涼成)も緊張の面持ち。食事が始まると史朗は久栄のから揚げ作りを手伝うことになり、賢二と2人きりになった悟朗は史朗の高校時代のアルバムを見ようと誘う。そこで賢二は悟朗に“ある質問”をされていた。久栄と悟朗の2人は、史朗と賢二のどちらかが自宅では女装して生活してると考えていたのだ。
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このシーンに「どっちかが女の格好してると思ってる…どうしようもない断絶だ」「理解があるつもりでも男と女の概念から抜け出せてないんだよなあ.......難しいなあ」などの声が集まる。
それでも史朗の家に行けた喜びのあまり「もう死んでもいい」と話す賢二に、「そんなこと言うもんじゃない。長生きしよう」と優しく語りかける史朗。階段での2人のやり取りに「原作愛読者として、このシーンを最終回に持ってきてもらい、胸がイタくなるような心を鷲掴まれるシーンにしていただき、感謝しかない」「まじ脚本神ですわ…ケンジの坂道での泣き方もほんと原作通り…感無量です」と原作ファンから大絶賛の声が続く。
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その後いつもの商店街で買い物をする史朗だが、賢二の提案で駅前のカフェへ。以前と違い店の真ん中のテーブルでスコーンをシェアしながらはしゃぐ2人に周囲の目線が集まる。以前ならこういったシチュエーションを嫌っていた史朗だったが、帰宅後賢二に「もう気にしなくて大丈夫。お前が幸せを感じるならこれからはカフェぐらい何度でも付き合うよ」と話す。そんな史朗の襟足をカットしながら思わず“バックハグ”する賢二。2人の深い愛が感じられるラストに「ケンジのバックハグがなかなかの雰囲気出してたし、萌え殺されるかと思った」「引きで静かに撮ってるのもすばらしい」の声が殺到。
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この“バックハグ”をラストにもってきた構成にも「シロさんの襟足カットするケンジの描写って原作では確か一話のエピソードなのよね。それを最終話に持ってきたのか」「構成の見事さが素晴らしい」などの感想多数。
「俳優さんの演技力、脚本、構成、音楽等すべてが秀逸で最近見たドラマの中では一番」「12話積み重ねたうえで初めて恋人らしい触れ合いがカメラの前で描かれるのがただただ素晴らしい」と、改めて本作を絶賛する声がSNS上に溢れ続けている。
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