光津高校のある朝の登校風景。登校する生徒たちは皆、同じような髪形、同じ制服、同じカバン、同じ靴で、個性のかけらもない。彼らは髪形、服装、行動に至るまで厳しすぎる規律を重んじる“ブラック校則”のもとで学生生活を送っていた。そんな無個性集団の中で一際存在が空気のような高校2年生の小野田創楽は、クラスの最底辺で、最低の青春を生きていた。
一方、同じクラスの親友・月岡中弥は、教室の空気を読まず、いつも予測不能な行動で周囲を驚かせる創楽とは正反対の男子。そんな2人には気になる女子生徒がいた。彼女は学校に馴染めず、髪を黒く染めることに反発し不登校気味。生まれ持った美しい栗色の髪の彼女に恋心を抱く創楽。そして創楽と中弥は決意する。ブラック校則をぶっ潰す! 2人の決意はやがて学校全体をも巻き込む事態に発展していく――。

数年前に大阪のある高校で起きた「髪染め強要問題」。生まれつきの髪を黒く染めるよう強要されたことが裁判にまで発展したこの出来事をきっかけに、若者たちを縛り付ける理不尽な校則、“ブラック校則”が数多く存在することが知られるように。
本作は、そんな生徒たちを必要以上に縛り付ける校則は必要な教育なのか? もはや単なる学校の体裁を守るための生徒いじめではないか? 「こんなブラックな校則に黙ってなんかいられない!」と立ち上がる高校生の姿を描く、恋と友情の青春ストーリーが展開していく。
本作のオリジナル脚本を手掛けるのは、漫画「セトウツミ」の作者・此元和津也。立ち向かっていく若者たちの姿を、笑いとさわやかな感動で描く。なお、監督は『いちごの唄』の菅原伸太郎が手掛ける。
『ハルチカ』などに出演し、今回映画単独初主演となった佐藤さんが演じるのは、主人公の小野田創楽。創楽の親友・月岡中弥は、本作が映画デビューとなる高橋さんが演じる。
佐藤さんは「久しぶりの学園ものですし、同世代の俳優の皆さんとのお芝居がとても楽しみです。そしてなにより、カイと一緒に作品を作れるということで、フレッシュなエネルギーがたくさん詰まった、素敵な作品にしたいと思ってます!」と意気込み、高橋さんは「僕は映像作品に出させてもらうのが2回目なのですが、“ずっと映画にも出たい!”と思っていたので、撮影も楽しみです。作品の魅力を100%伝えられるように、死ぬ気で頑張ります!」と熱く語っている。
さらに、映画だけではなく10月の日本テレビ深夜ドラマ・シンドラ枠、「Hulu」において、それぞれオリジナルの物語を展開と、“ブラック校則プロジェクト”が始動する。
『ブラック校則』は11月1日(金)より全国にて公開。