巨匠テレンス・マリック監督最新作、ナチスに逆らった男の実話『A Hidden Life』公開
ナチスの脅威に屈さず己の信念を貫き通し、揺るぎない家族への愛を胸に生きた男の実話を描いた巨匠テレンス・マリック監督最新作『A Hidden Life』(原題)が日本公開されることが決定した。
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本作の舞台は第二次世界大戦下、ドイツの侵攻とともにナチスの支配下に入ったオーストリア。度重なるナチスドイツの従軍指令とその軍門に降った教会の指示に従わず、ひたすらに自分の信念と妻や娘への愛に生き36歳で殉教した1人の誠実な農夫、フランツ・ヤゲルシタッターの“知られざる生涯”を描く。
監督・脚本は、名誉ある賞に輝いた『天国の日々』『シン・レッド・ライン』『ツリー・オブ・ライフ』などを代表作に持ち、他の追随を許さぬ独自の美学に貫かれた傑作を生み出し続ける伝説的映画監督テレンス・マリック。圧倒的な映像美と涙を誘うストーリーテリングで、彼の輝かしいキャリアの中でもさらなる頂点を極めたとの呼び声も高い。
主演は、『イングロリアス・バスターズ』『マリアンヌ』などの出演で国際的にも知られ、第92回アカデミー賞主演男優賞部門でも有力候補として俄然注目される、ドイツを代表する名優アウグスト・ディール。また、『ベルリン・天使の詩』『ヒトラー~最期の12日間~』などで知られ、惜しくも2月に亡くなり本作が遺作となった名優ブルーノ・ガンツが、この重厚な物語をしっかりと支えている。
今年開催の第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品、公式上映後には、万感のスタンディングオベーション&拍手喝采が巻き起こった本作。映画評論家からも「パルムドール受賞の『ツリー・オブ・ライフ』以来の最高傑作」「まさに天才の仕事」「途方もなく美しく、胸が張り裂ける作品」といった最高評価が相次いだという。また第44回トロント国際映画祭への出品も決定している。
早くも本年度の賞レースにおける重要作品として世界中から注目を集めている本作に期待したい。
『A Hidden Life』(原題)は2020年2月、全国にて公開予定。
《text:cinemacafe.net》
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