祝!金獅子賞『ジョーカー』は映画史を“転覆”させる記念碑的傑作

アメコミ界きっての“ヴィラン”ジョーカー生誕の秘密をオリジナルストーリーで描いた『ジョーカー』が第76回ベネチア国際映画祭の金獅子賞に輝いた。DCコミックスの映画化作品が同賞を受賞するのは、史上初めて。仮面の扇動者が映画史を“転覆”させた。

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『ジョーカー』 (C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & (C) DC Comics”
『ジョーカー』 (C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & (C) DC Comics” 全 9 枚 拡大写真
アメコミ界きっての“ヴィラン”ジョーカー生誕の秘密をオリジナルストーリーで描いた『ジョーカー』が第76回ヴェネチア国際映画祭の金獅子賞に輝いた。DCコミックスの映画化作品が同賞を受賞するのは、史上初めて。仮面の扇動者が映画史を“転覆”させた。

『ジョーカー』ヴェネチア国際映画祭 (C) Getty Images
そんな記念碑ともいえる本作は、もちろんDC映画史上最高傑作だ。『ダークナイト』以来の衝撃、それを凌駕するカオスと興奮がむせかえっている。「本当の悪は笑顔の中にある」。しかし、映画がクライマックスを迎えた瞬間、あふれる涙を抑えることができなかった。その理由はいったい何なのか、自分でもわからない。観終わった後には、世界の見え方がガラッと変わってしまった。この感覚、本作を見れば、きっと共感してもらえるはずだ。

『ジョーカー』 (C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & (C) DC Comics”
現代社会の病巣を鋭く投影しながら、現実/妄想をさまようジョーカーの「痛ましさと危うさ」を鮮やかに切り取る視線。社会派ドラマの側面を強調しつつ、まるで時限爆弾のように、巧みに仕掛けられた伏線が、時間差で連鎖反応を起こすエンターテインメント性も大きな魅力だ。コミックの世界観を“匂わせる”バランス感覚も絶妙で「バットマン」ファンも絶対に満足できるはず。ホアキン・フェニックスの“名演”は現時点で、オスカー最有力。悪魔がかったその姿が、神々しい。『ジョーカー』は10月4日(金)より全国にて公開。(Text:内田涼 @uchidaryo_eiga)

《text:Ryo Uchida》

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