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“逃げるなら今しかない”ー従業員たちの決断とは?

今回解禁された本編シーンでは、暗闇の中、煙が充満し、銃声が響き渡る不穏な雰囲気のホテルが映し出された後、電話を片手にホテル内の従業員と連携を取っているシェフのヘマント・オベロイが映し出される。その最中も銃声が止むことはなく、手に汗にぎる緊迫感がひしひしと伝わってくる映像だ。
そんな中、ほかの従業員に向かって“逃げるなら今しかない”と諭すオベロイに対し「35年 勤めてきました。ここが家です」「残ります」と口々に声を上げるホテルマンたち。中には、背を向ける従業員や涙を堪えながらホテルに残ることを決意する若者も映し出され、入念にリサーチを重ねた上でのリアルさはもちろん、あえて、銃声が鳴り響く渦中に向かい、テロからの奇跡の脱出劇を実現させた“英雄たち”の姿を切り取っている。
テロ事件の3週間後にレストランを再建!
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このシーンで指揮をとるインドの一流シェフ、ヘマント・オベロイは、実際にこのテロを生き抜き、宿泊客のために奔走した実在の人物で、本作の製作にも協力を惜しまなかったという。
彼は、この襲撃事件の3週間後に爆撃の傷跡が残るホテルの中でレストランを再オープン。「我々は脅しには屈しない。恐怖に苛まれながら生きるなんてことはしない」ことをテロ組織に伝えるために、速やかに立ち直ることを目指した。
美しく、荘厳なインドの五つ星ホテルが惨状と化したテロ事件を、リアルで緊迫感あふれる映像だけでなく、そこにいた人々のまさに“五つ星”の勇気を切り取った人間ドラマに注目してみてほしい。
『ホテル・ムンバイ』は9月27日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。