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【MOVIEブログ】今年もできた、映画祭体験

東京国際映画祭では毎年必ず1本は観るようにしていたのですが、
さすがに今年は難しいかなと思っていたのですが、1本観ました。

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今、東京でしか出会えない映画がある。まさにそうでした。
今、東京でしか出会えない映画がある。まさにそうでした。 全 5 枚
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東京国際映画祭では毎年必ず1本は観るようにしていたのですが、さすがに今年は難しいかなと思っていたのですが、1本観ました。

映画祭に来たくて来たのに、そこで映画を観る楽しさ、未知の作品と出会う驚きと喜びを味わえないにのはあまりにも寂しいし、オープニングから会見やQ&Aなどの多くのイベントに立ち会っているうちに、やっぱり自分もきちんと映画を観ないとダメだと思い、1本観ました。

コンペ部門の中国作品『チャクトゥとサルラ』。

ちゃんと自分でお金を払ってチケット購入しました。
(東京国際映画祭は独自のチケットシステムを使っているので、その確認もありました。開映10分前で普通に席を選んで難なく買えました)

10分前に買ったチケット10分前に買ったチケット
映画はモンゴルの大草原を舞台にした放牧民のある夫婦の物語なんですが、とにかく見渡す限りの草原とその上に広がっている空が美しくて、まるで絵画のよう。それを観ているだけでも「あぁこの作品をスクリーンで観ておいてよかった」と思えました。物語は、ふらっと出かけて何日も戻ってこなかったりする自由奔放で都会に出たがっている夫と、そんな夫を愛していながらも同じように草原での生活も愛していて、都会での生活は自分にはできないと思っている妻の話で、これがモンゴルの風景や自然とともに優しくときに厳しく描かれていきます。

(c)Authrule (Shanghai) Digital Media Co., Ltd. (c)Youth Film Studio
お互いにお互いを愛していながらも、都会と草原の生活の間で揺れ動いている夫婦を途中で悲劇が襲うのですが、その悲劇の後に夫婦が草原のゲル(モンゴルの移動式住居)の中で夫が買ってきた携帯電話でテレビ電話で話すシーンがあって、ここが最高でした。気が付いたら両目から涙が溢れていました。僕たちにとってはテレビ電話はもはやドラえもんの世界ではなく当たり前のものになっていますが、映画の中の夫婦にとってはまさにドラえもんの道具で、つい子供のように楽しくなってしまうんですね、それでいつもは言えないことも伝えることができてしまうんですが、これがね、最高なんです。笑顔で泣いちゃっててね。今書いててもまた両目が熱くなってます。

あぁ、良い映画に出会えた。

上映後のQ&Aに監督と夫婦役の2人とその友人役の俳優さんが出てきて、本当はすぐに仕事に行かなければならなかったんだけど、じっくりとQ&Aも拝聴してしまいました。夫役のジリムトゥさんは映画の中と同じ屈託のない笑顔でとてもよかったです。

上映後のQ&A。お客さんの中にアミール・ナデリ監督もいました
これこそが映画祭の醍醐味なわけで、今年も幸いなことに、自分は内部にいながらも、体験できました。こういう体験が一人でも多くの人に訪れることを切に祈ります。

《text:Yusuke Kikuchi》

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