■ストーリー
舞台はフランスの人里離れた村にある洋館。全世界待望のミステリー小説「デダリュス」完結編の各国同時発売のため、その洋館の地下に隠された要塞のごとき密室に、9か国の翻訳家が集められた。彼らは外出はおろか、SNSや電話などの通信も禁止され、毎日20ページずつだけ渡される原稿を翻訳していく。
ところがある夜、出版社社長の元に「冒頭10ページをネットに公開した。24時間以内に500万ユーロを支払わなければ、次の100ページも公開する。要求を拒めば、全ページを流出させる」という脅迫メールが届く…。
■ランベール・ウィルソン主演、「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズ出版秘話に基づく本格ミステリー
トム・ハンクス主演で映画化もされ、「ダ・ヴィンチ・コード」などが一大現象を巻き起こした人気小説「ロバート・ラングドン」シリーズの4作目「インフェルノ」出版時、驚くべきミッションが遂行された。海賊行為と違法流出を恐れた出版元が著者ダン・ブラウンの同意のもと、各国の翻訳家たちを秘密の地下室に隔離して翻訳を行ったのだ。本作は、この前代未聞のエピソードを基に、デジタル時代ならではの仕掛けをちりばめた本格ミステリー。
富と名声にとりつかれた出版社社長には、『神々と男たち』や『マトリックス』シリーズで知られるランベール・ウィルソン。『007/慰めの報酬』のオルガ・キュリレンコ、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』のアレックス・ロウザーらが、一癖も二癖もあるキャラの立った翻訳家を演じて物語をかく乱する。

監督・脚本は、日本でもスマッシュヒットを記録した『タイピスト!』で長編映画監督としてデビューし、セザール賞新人監督賞にもノミネートされた、レジス・ロワンサル。完全隔離された洋館の密室、盗まれた大ベストセラーの原稿、容疑者は9人の翻訳家、タイムリミットまで刻々と過ぎていく時間…。予測不能な展開の連続、思いもよらないラストが観客を待ち受ける。
今回解禁されたメイン画像には、地下室に並べられたデスクに座り正面を見つめる9人の翻訳家たちの姿が。緊張感漂う彼らの表情が、手に汗握る展開を期待させる1枚になっている。

『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』は2020年1月24 日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイント、新宿ピカデリーほか全国にて順次公開。