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ティモシー・シャラメの伝説はまだ“序章”、圧倒的な輝きを放つ“奇跡”の存在

ジェームズ・ディーン、オードリー・ヘプバーン、ブラッド・ピット、レオナルド・ディカプリオ…狂おしいほど美しく、ときに儚く、しかしその存在はまばゆく――。今現在、その“最旬”にいるのがティモシー・シャラメだ。

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ティモシー・シャラメ (C) Getty Images
ティモシー・シャラメ (C) Getty Images 全 13 枚
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映画界には、何十年かに一度、世界がひれ伏す俳優が現れる。ジェームズ・ディーン、オードリー・ヘプバーン、ブラッド・ピット、レオナルド・ディカプリオ…狂おしいほど美しく、ときに儚く、しかしその存在はまばゆく――。街も空も緑も、共演者さえ、スクリーンに映る全てが彼/彼女を引き立てる装置になる。

今現在、その“最旬”にいるのがティモシー・シャラメだ。

唯一無二の表情、演技力、オーラを持つ“奇跡”の存在


ティモシー・シャラメ-(C)Getty Images
フランス人の父とアメリカ人の母を持つ彼は、現在23歳(ちなみに『ベイビー・ドライバー』のアンセル・エルゴートは高校の同級生)。子役として数々のCMやドラマに出演し、クリストファー・ノーラン監督の『インターステラー』('14)で注目を浴びる。その後『マイ・ビューティフル・デイズ』('16)などを経て、『君の名前で僕を呼んで』('17)で大ブレイク。21歳にしてアカデミー賞主演男優賞候補入りを果たした。

『君の名前で僕を呼んで』 (C)Frenesy, La Cinefacture『君の名前で僕を呼んで』
彫刻のように整った顔立ち、あどけなさと成熟さを併せ持つ表情、憂いを帯びた瞳、そして隠し切れないくらいに無垢で清純な色気。揺れる心情をミリ単位で体現する演技力の高さはもちろんだが、何と言ってもスクリーンの中の彼は、息づかいが聞こえるほどに「生きて」いる。奇跡という概念が擬人化したら、きっとこんな姿かたちをしているのだろう――。恥ずかしげもなくそう言い切ってしまえる逸材だ。

ティモシー・シャラメ-(C)Getty Images
続く『レディ・バード』('17)で、人気を確固たるものとしたシャラメ。2019年には、日本公開作がなんと6本にも及んだ。ブレイク前夜に出演したSF『シークレット・チルドレン 禁じられた力』('15)、ドラッグ依存症の青年役に挑んだ『ビューティフル・ボーイ』('18)、ナイーブな青年がドラッグの密売人へと脱皮を遂げる姿を熱演した『HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ』('17)、クリスチャン・ベールと共演した西部劇『荒野の誓い』('17)、Netflixの歴史大作『キング』('19)、教師に恋心を抱く高校生をみずみずしく表現した『マイ・ビューティフル・デイズ』('16)。

ティモシー・シャラメ&シアーシャ・ローナン (C) Getty Imagesティモシー・シャラメ&シアーシャ・ローナン
出演順は前後しているのだが、彼の演技のクオリティが非常に安定しているため、過去の作品であっても「粗さ」や「硬さ」は感じられない。それもまた、シャラメの大きな特長といえよう。Instagramのフォロワーは450万人を突破し、世界的な知名度も急上昇中。この先の公開待機作では、さらなる躍進が決まっている。

今後の出演作に要注目


『Little Woman』キャスト陣 (C) Getty Images『Little Woman』集合写真
まずは、『レディ・バード』のグレタ・ガーウィグ監督、プライベートでも仲の良いシアーシャ・ローナンと再タッグを組む『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』。名作小説「若草物語」の再映画化で、エマ・ワトソン、『ミッドサマー』('19)のフローレンス・ピュー、ローラ・ダーン、メリル・ストリープといった実力派の女優陣と共演を果たした。本作では、四姉妹と交流する御曹司に扮している。

そして『メッセージ』('16)のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が“いわくつきの大作”に取り組んだ『Dune』(原題)。アレハンドロ・ホドロフスキー、デヴィッド・リンチ、リドリー・スコットといった鬼才たちをもってしても満足な形で映像化できなかったSF長編『デューン』に、主演として挑む。『ドクター・スリープ』('19)の怪演が記憶に新しいレベッカ・ファーガソン、ジェイソン・モモア、ゼンデイヤ、オスカー・アイザック、ジョシュ・ブローリン、ハビエル・バルデム、シャーロット・ランプリングが出演予定だ。

ドゥニ・ヴィルヌーヴ&レベッカ・ファーガソン&ジェイソン・モモア&ゼンデイヤ (C) Getty Imagesドゥニ・ヴィルヌーヴ&レベッカ・ファーガソン&ジェイソン・モモア&ゼンデイヤ
さらに、『グランド・ブダペスト・ホテル』('14)のウェス・アンダーソン監督の新作『The French Dispatch』(原題)。20世紀のフランスを舞台にした物語のようだ。本作にも、驚異的な豪華キャストが集結。レア・セドゥ、シアーシャ・ローナン、ケイト・ウィンスレット、ティルダ・スウィントン、ビル・マーレイ、ウィレム・デフォー、クリストフ・ワルツ、ベニチオ・デル・トロ、エイドリアン・ブロディ、フランシス・マクドーマンド…シャラメは、彼らとどんな化学変化を起こすのだろうか。

ウェス・アンダーソン&レア・セドゥ&ウィレム・デフォー&ティルダ・スウィントン (C) Getty Imagesウェス・アンダーソン&レア・セドゥ&ウィレム・デフォー&ティルダ・スウィントン
この3本だけでも十二分にすさまじいのだが、その後に『君の名前で僕を呼んで』の続編が控えている。その全てで主役、ないし重要な役どころを演じているのも驚異的だ。名だたる役者たちと渡り合う実力だけでなく、さらに上に行く「魅力」を備えているシャラメ。規格外の速度で成長を続ける彼が、この先どこまで駆け上がっていくのか、正直全く予想がつかない。

グレタ・ガーウィグ監督&ティモシー・シャラメ (C) Getty Imagesグレタ・ガーウィグ監督&ティモシー・シャラメ
ただ、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』('16)や『スパイダーマン』に落選してしまうなど、これまでのキャリアは決して成功一色ではなかった。しかしだからこそ、悔しさを乗り越えたシャラメの視界は今、かつてないまでに良好だ。夢を体現する者を「スター」と呼ぶなら、彼ほどその称号がふさわしい者はいないだろう。ティモシー・シャラメの伝説は、まだ始まったばかりだ。

《SYO》

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