東京在住で家庭を大事にする刑事・健三は、行方不明の弟・勇人を探すために突然ロンドンに派遣される。勇人を捜索する中で、健三は徐々にロンドンの闇社会へと巻き込まれてゆく。2つの都市を巻き込む裏社会の権力抗争を食い止めようと、健三は自らの家族の関わりとも立ち向かっていく――。
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マーティン・スコセッシ監督の『沈黙 -サイレンス-』でハリウッドデビューも果たした窪塚さんが演じるのは、兄弟の弟・勇人。そして兄で刑事の健三を、15歳のときに渡米し進学、その後役者となり大河ドラマや舞台などに出演する平さんが演じている。
そんな2人は、本作で出会う前までお互いのことをほとんど知らなかったそうだが、平さんは「この台本を最初に読んだとき、“弟は絶対窪塚君だろうな”って思ったんです。そう思っていたら本当に窪塚君で」と最初から窪塚さんとの共演を予感していたと告白。
そして、撮影していく中ですぐに意気投合し、窪塚さんは平さんについて「真摯に仕事に向かっている姿にすごく共感できました」と言い、平さんも「窪塚君とは興味を持つポイントが共通していたり、物事の本質をわかろうとする姿勢が不思議なくらい似ていました。あと都市伝説が好きだったりとか(笑)」と共通点を明かす。
さらに「芝居の中でも兄貴を頼りました」と窪塚さん。「弟の生意気さだったり、ガキっぽさだったりとかで突っぱねたりするんだけど、強がってみたりもしました。現場では、平さんが英語を話せるから、通訳みたいなことをしてくれたりもしました。本当にすごく俺が心底頼っていたっていう部分があったから、それがそのままフィードバックされていると思うんですよ」と現場の様子をふり返り、平さんも「異国の地で、本当に勇人と健三みたいに2人で何か新しいことをするっていうのが、役にも繋がったし、重なった」とコメントした。
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また窪塚さんは「今でも、平さんは僕にとって本当の兄みたいな存在だと言えます」と撮影を終えてもなおその関係は変わらないようで、「頼りになるし、心強い人です。そしてお互いに切磋琢磨してさらに成長できる仲です。良い関係を築けたと思います」と熱く吐露。
平さんも「彼は個性的でとても大好きです。本当に誠実だし、仕事がとてもやりやすいですね。この前も一緒に飲みに行ったばかりで、楽しい男ですよ」と語っており、関係性は役を超越したようだ。
Netflixオリジナルシリーズ「Giri/Haji」は2020年1月10日(金)独占配信開始。