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2002年生まれの南さん。「nicola」モデルオーディションでグランプリを受賞し芸能界へ。2017年公開の三島有紀子監督作『幼な子われらに生まれ』で女優デビューし、翌年、蒔田彩珠とW主演した『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』での演技が高く評価されブルーリボン賞、報知映画賞などの新人賞を受賞した。さらにその後も『居眠り磐音』などの話題作へ出演するとともに、最近では多数のCMキャラクターにも起用されている2020年注目の若手女優だ。

歌唱力は折り紙つき!!透き通る歌声に癒される…
「キリン 午後の紅茶」CMでは雪がちらつく寒空の中、ダッフルコートの首元にチェックのマフラーを巻き、公園でギター片手にJUJUのヒットソング「やさしさで溢れるように」を弾き語り。その透き通る声も話題となっている南さん。同CMが始まって以来「朝からほっこりする~」「沙良ちゃん歌うまいな」「このCMの子、知らなくて調べたら南沙良って子らしい。めっちゃかわいい!」などSNSでも反響を呼んでいる。
南さんの歌唱力は折り紙付きで、これまでにも同商品の夏のCMでは「JUDY AND MARY」の「Over Drive」を熱唱! さらに『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』では、喋ろうとするたびに言葉に詰まってしまう志乃を演じ、「THE BLUE HEARTS」の名曲「青空」を劇中でのびやかに歌い上げていた。
本が大好き!本の虫から書く方面にも進出
「普段プライベートな時間をどんな風に過ごしてますか?」と聞かれると必ずと言っていいほど「本が好きです」と答える南さん。実際読んだ本の話もインタビューの中で答えているが、そんな本の虫を公言する南さんは、最近では読むだけでなく書く方にも才能を伸ばし始めている。
先日も新潮社のWEBサイトにて、大人気作家・吉田修一の「7月24日通り」についての南さんの書評【「吉田修一小説」と私 あきらめたり、見ないふりをしたり。】が掲載された。さらに、文芸総合誌「yom yom vol.59」からは【届かない手紙を書きたい】という連載もスタート。好きが転じて書くこも始めた文系美女は、さらに80'Sアイドルの曲や、アニメなども好きだという。プライベートの文筆活動も気になるところだ。
体当たりのマジ泣き、多彩な表情…等身大の演技が魅力
前述の南さんの初主演作『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』では、人とのコミュニケーションに悩み、泣く場面も。感情を爆発させながら泣くシーンでは体当たりのマジ泣きに多くの人が驚かされた。もちろん演技力はそれだけでなく、表情豊かに、作品のテイストや物語に合わせて様々な顔を見せてくれるのも魅力の一つ。

最新作『もみの家』では、不登校になった16歳を演じているが、物語の始まりではずっと俯き、虫の鳴くような声しか発しない主人公が、夏・秋・冬とかけて少しずつ笑顔を取り戻していく様が描かれている。自発的に動けなかった少女が人の優しさに触れ、自然の美しさに癒されていくことで、どのように変化するのか。その繊細な感情の機微を表情の豊かさで表現している。そして、『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』から成長した南さん自身が見せる『もみの家』での涙は、観る者の涙を誘うこと必至。これからも南さんの成長を追いかけたくなること間違いなしだ。
『もみの家』は3月20日(金・祝)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。富山県では2月28日(金)より先行公開。