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トロント国際映画祭にてプレミア上映されたときから、Wレイチェルのラブシーンが大きな話題となっていた本作。戒律厳しいコミュニティに生まれ、抑圧を感じながら生きてきたエスティ(マクアダムス)にとって、再会したロニート(ワイズ)と結ばれるシーンは解放を意味し、作品には欠かせないものとなっている。
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同じく女性2人の愛を描いた『アデル、ブルーは熱い色』(2013)などと比べられることが多いが、本作はワイズ自身がプロデューサーということもあり、ラブシーンを“女性の視点”で描いている点で高い評価を得た。
2人にとって「絶対に必要だった」セックスシーン
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ロニートとエスティのラブシーンについて、当初は2人ともがオーガズムに達するショットを入れる予定だったというが、「大切なのはエスティの方で、(ロニートもショットも入れたら)その重要性が薄れてしまう」と、エスティに焦点を当てより強く印象を残すようにしたとレイチェル・ワイズが明かす。
「あの瞬間、私たちは壊れそうなほど脆く、同時に2人の間には優しさがあった」とワイズはシーンをふり返る。「男性の俳優がこのように考えるか分からないけど、女性は“このセックスシーンは本当に必要?”と思うことが多いの。でも今回は絶対に必要だった。それまでの抑制がこの瞬間に繋がっているから。特にエスティが感じた大きなエクスタシーは、彼女にとって精神的な解放でもあった。あれは自由を表していたの」。
「まったく感じたことのなかったエネルギーを感じた」
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エスティを演じたレイチェル・マクアダムスも、「自らのキャラクターの成長にセックスシーンは欠かせなかった」と語る。「通常は(そのセックスシーンに)意味があるのかどうか迷う場合が多いの。でも今回のシーンは、ストーリーを前進させるには不可欠だった。エスティの心を開くために、彼女を解放させることが必要だったの」。
「あのシーンでは、(男性との)他のセックスシーンではまったく感じたことのなかったエネルギーを感じた。とても最高だった。仲間意識のようなものがあり、2人とも安心感と解放感を得ていた。女性である喜びが、あのシーンには詰まっているわ」と語っている。
再会し封印していた想いが溢れ、お互いを求めあう2人。初めてエスティが解き放たれた瞬間を、スクリーンで目撃してほしい。
『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』は2月7日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。