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名画と珠玉の旋律が蘇る「ミシェル・ルグランとヌーヴェルヴァーグの監督たち」特集開催

2019年1月26日に逝去したフランス音楽界の巨星ミシェル・ルグランの没後1年/生誕88年特別企画として、デジタル・リマスター版特集上映「ミシェル・ルグランとヌーヴェルヴァーグの監督たち」がYEBISU GARDEN CINEMAほかにて開催決定。

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「ミシェル・ルグランとヌーヴェルヴァーグの監督たち」
「ミシェル・ルグランとヌーヴェルヴァーグの監督たち」 全 11 枚
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2019年1月26日に逝去したフランス音楽界の巨星ミシェル・ルグランの没後1年/生誕88年特別企画として、デジタル・リマスター版特集上映「ミシェル・ルグランとヌーヴェルヴァーグの監督たち」がYEBISU GARDEN CINEMAほかにて開催決定。その予告が解禁となった。

ミシェル・ルグランは、2019年1月26日にその生涯に幕を下ろすまで、数多くのきらめく音楽を世に送り出し人々を魅了し続けてきた。今回の特別企画での特集上映では、“ヌーヴェルヴァーグ”を彼と共に盛り上げた3人の監督たちの作品を計7本上映。

上映作品は、“まるで双子の兄弟のよう”と言われていたルグランとジャック・ドゥミ監督の初タッグ作である『ローラ』

『ローラ』LOLA(c)mathieu demy 2000
ルグラン自身も出演しアニエス・ヴァルダが監督した『5時から7時までのクレオ』

『5時から7時までのクレオ』 Cleo de 5 a 7(c)agnes varda et enfants 1994
また、2019年12月14日に逝去したアンナ・カリーナが主演し、ジャン=リュック・ゴダールが監督を務める多幸感あふれるミュージカル・コメディ『女は女である』と、日本初公開となる『女と男のいる舗道 4Kデジタル・リマスター版』が登場。

『女は女である』Une femme est une femme(c)1961 STUDIOCANAL - Euro International Films,S.p.A.
そして華麗なるルグラン・サウンドが堪能できるミュージカル『ロシュフォールの恋人たち』、ドゥミ×ルグランの代表作にして最高傑作との呼び声高い『シェルブールの雨傘』、さらにはフーガの旋律が幻想的な世界を彩る『ロバと王女』も上映。

『シェルブールの雨傘』LES PARAPLUIES DE CHERBOURG(c)cine tamaris 1993
この度、この7作品を彩ったルグランの珠玉のナンバーに合わせた予告が解禁となり、併せてルグランを敬愛してやまない音楽家の菊地成孔氏と世武裕子氏からコメントが到着している。


音楽家・文筆家として活躍し、数多くの場面でミシェル・ルグランについて語ってきた菊地氏は「まだ終わったばかりの昨年は、ミッシェル・ルグランの逝去で年明け、アンナ・カリーナの逝去が掉尾を飾る、悲しく美しい、記念すべき年でした。ゴダールを、1967年からずっとひとりぼっちにさせていたルグランとカリーナは、とうとう本当に、ゴダールの孤独を実物にしてしまった。誰の代わりも原理的にはいませんが、ルグランの代わりこそは、本当に本当にいないでしょう(フランス音楽史上の損失を、一番小さく悲しむために)」と寄せた。

『女と男のいる舗道』Vivre sa vie(c)1962.LES FILMS DE LA PLEIADE.Paris
また、映画音楽作曲家・ミュージシャンとして活躍し、最近でも『ロマンスドール』『風の電話』といった話題作の映画音楽を手掛けている世武氏は「ルグランの軽やかさはまるで魔法のようで、多くの音楽家が今なお、憧れるのだと思う。彼は、映画があってもなくても、変わらずピアノに向かって音楽を鳴らしていただろうけれど、映画は、ずっと彼に夢中だった。ルグランとは、そういう音楽家だと思う」とコメントした。

さらに女性映画監督のパイオニアとして生涯現役を貫き、ルグランの死から約2か月後の2019年3月29日に90歳で息を引き取ったアニエス・ヴァルダは生前、『ロシュフォールの恋人たち』について下記のようにコメントを寄せている。

「『ロシュフォールの恋人たち』はジャック・ドゥミの映画の中でも一番喜びにあふれ、ハッピーエンディングな映画です。彼の洗練された歌詞がミシェルに作曲のひらめきを与えたことが見られるのも嬉しいですし、同時に素晴らしい台詞は双子を演じた姉妹たちにも影響を与えました。なんて素敵な映画でしょう!」

『ロシュフォールの恋人たち』LES DEMOISELLES DE ROCHEFORT(c)cine tamaris 1996
「ミシェル・ルグランとヌーヴェルヴァーグの監督たち」は2月21日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次開催。

《シネマカフェ編集部》

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