北マケドニアの首都スコピエから20キロほど離れた、電気も水道もない故郷の谷で、寝たきりの盲目の老母と暮らすヨーロッパ最後の自然養蜂家の女性がいた。「半分は自分に、半分は蜂に」それが持続可能な生活と自然を守るための信条。突然トレーラーで押し寄せた見知らぬ家族、子どもたちとの交流、貪欲と病気、破壊と再生を映し出す。
本作は、ギリシャの北に位置する北マケドニアで作られた驚異のドキュメンタリー。アカデミー賞の歴史上初めて、ドキュメンタリー映画がドキュメンタリー映画賞部門だけでなく、『パラサイト 半地下の家族』などフィクション映画の秀作とともに国際映画賞(旧・外国語映画賞)部門にノミネートされた。
このほか、2019年のサンダンス映画祭でもグランプリを含む最多3冠、アカデミー賞の前哨戦ともいえる全米映画批評家協会賞やニューヨーク映画批評家協会賞でも最優秀ノンフィクション賞を受賞するなど、これまでに各国の映画祭などで30以上の受賞を重ねている。
監督を務めたのは、タマラ・コテフスカとリュボミル・ステファノフ。3年の歳月と400時間以上の撮影から生み出された、人間の、そして自然の存在の崇高さと美しさに満ちた、悲しくも感動的な希望の物語を完成させた。
この度、日本公開情報と併せて場面写真も解禁。養蜂場で働く女性の姿と北マケドニアの美しい自然の風景が切り取られており、映像美にも期待が高まる。
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