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【MOVIEブログ】本当におめでとうございます!

ポン・ジュノ監督の韓国映画『パラサイト 半地下の家族』がアカデミー賞を獲りました。

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ポン・ジュノ監督の韓国映画『パラサイト 半地下の家族』がアカデミー賞を獲りました。

残念ながら生中継は見ていなかったのですが、WEBで結果をチェックしていて、思わず「おぉっ!」と叫んでしまい、5歳の息子に「パパ、どうしたの?」と訊かれてしまった次第。「すごいことが起こったんだよ」と答えたら、息子が「台風19号よりも?」と言ってきたので、「そうだね。台風以上の嵐が起きたような感じだよ」と答え、息子は興奮しているパパを横目で眺め一言「ふ~ん」。

しかし、本当に快挙といった言葉が陳腐に思えるくらいの素晴らしい事件だったと思います。そう、まさに事件でしたね。作品賞までかっさらっていってしまうとは。。映画好きの友人は生中継を見ていて涙したそうで、その気持ちもわかります。僕も生中継を見ていたら、パパどうしたの? と言われつつ、きっと落涙していたことでしょう。

実はポン・ジュノ監督とは『怒り』という作品で李相日監督と韓国にキャンペーンに行った時に、上映後のティーチインに来てくれて、その後に一緒に飲ませてもらったことがありました。『殺人の追憶』『グエムル 漢江の怪物』『母なる証明』などすでに映画史に名を残すような数々の傑作を生んできているわけですが、一緒にお酒を飲んでいる時には、何だか可愛い熊のような人だなぁと思いました。大柄な体躯なんだけど、周りの人たちへの気の配り方や映画の話をしている時の少年のような眼差しは、不遜ですが、可愛らしい人だなぁと思ってしまいました。でも、面白かったのは、その時ポン・ジュノ監督はすでに『スノーピアサー』や『オクジャ』などでハリウッドの役者たちとも仕事していたので、その協業のことを李監督が「大変じゃないですか?」と訊いた時に「え? 全然大変じゃないよ」とサラっと答えていて、それこそ何でそんなこと訊くの? くらいの自然な感じだったことで、その時に熊のような大物感を感じました。

きっとまたあの熊のような体で少年のように喜んでいることと思います。

ネット上ではこの韓国映画の偉業に対して日本映画の現状を比べたりしている論調もありましたが、僕は極東の小さな島国から心を込めてこう言いたいです。というか、これよりほかに言うことはありません。

本当におめでとうございます!

《text:Yusuke Kikuchi》

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