親の顔を知らず、生まれてからずっと暗い闇の中で生きてきたナンシー。特技は嘘をつくこと。ある日、彼女は5歳で行方不明になった娘を探す夫婦をTVで見かける。その娘の30年後の似顔絵が自分と瓜二つなことに気づき「自分が娘ではないか」と接触を試みるが…。
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本作は、“新人監督の登竜門”サンダンス映画祭で脚本賞を受賞したほか、シッチェス・カタロニア国際映画祭で最優秀女優賞、ファンタスポア監督賞受賞など映画祭が喝采した話題作。嘘をつくことでしかコミュニケーションを取ることができない女性の繊細な心理をスリリングに描き出す。
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今回到着した予告編は、ナンシーが娘を探す夫婦をTVで見かけるシーンからスタートするサスペンスフルな映像となっている。
監督・脚本を務めたのはクリスティーナ・チョウ。これまでに製作した短編作品が高い評価を得ており、『007』シリーズに最も大きな影響力を持つプロデューサー、バーバラ・ブロッコリに才能を見出され本作で長編デビュー。
ナンシー役には、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』『スターリンの葬送狂騒曲』などに出演したアンドレア・ライズボロー。本作でシッチェス・カタロニア国際映画祭主演女優賞を受賞し、いま8本の作品が公開を控えている。
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彼女のほかにも、『レザボア・ドッグス』のスティーヴ・ブシェミ、『ジョン・ウィック』シリーズのジョン・レグイザモ、『ヘレディタリー/継承』のアン・ダウドら演技派俳優が本作に出演している。
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『ナンシー』は3月6日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開。
※「未体験ゾーンの映画たち 2020」特集上映作品