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本作のメガホンをとる英監督は、『高校デビュー』(2011)、『ヒロイン失格』(2015)、『未成年だけどコドモじゃない』(2017)、『3D彼女 リアルガール』(2018)などラブコメディの先駆者として数々の作品を世に贈り出してきた。
そんな英監督が今回挑むのは、前代未聞の“全力脱衣系”青春コメディ。数多のコメディ映画を手掛けてきた英監督をもってしても、「非常にチャレンジングだった」と言わしめるほどの題材だったという。プロデューサーから原作漫画を渡され、一気読みしたという英監督は「登場人物全員魅力的でセリフが非常に面白い。まるでコントを見ているよう」と感じたと同時に、「こんなん映画になるかい!」と衝撃の告白も。

その理由は、主人公・伊織と耕平は事あるごとに脱衣するシーンが多く、表現方法や様々なコンプライアンスの壁が立ちはだかることが容易に想像できた。そして、何よりも困難に思えたのは、自身が感じた原作のスピード感、セリフの面白さなどを損なわずに映像化すること!
「映画化でぬるくなったとはぜったい思わせたくない」と決意し、原作で象徴的で破壊力のある宴会シーンにもっとも苦心したそう。「映画で人が飲んで騒いでいるのは観ていて面白いのか?」と頭を悩ませた結果「お客さんにも参加している気分になれるよう、そして物語も進む大事なシーンになるよういろいろ工夫した」と、オリジナル演出がなされたことを明かしている。
「グローバル化のこの世界で、バカバカしくて腹の底からただ笑える、それだけの映画があってもいい。こんな映画をずっとやりたかった。観たことがないものになる予感はあった」と自信をのぞかせる英監督。「でも観たことがなくても嫌いにならないでください。こういう映画があってもいいんじゃないと、優しい目で受け取ってください。すみません」とお願いする様子も見せている。
『ぐらんぶる』は5月29日(金)より全国にて公開。