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【インタビュー】佐野勇斗×飯豊まりえ 桜の下の別れシーンでクランクアップ! 「家に帰ったら“ロス”がきた」

恋愛ドラマ受難の時代と言われ、フィクションではなく恋愛リアリティーショーの“生っぽさ”が高い支持を集めるいま、AbemaTVがあえて作り上げた恋愛ドラマ「僕だけが17歳の世界で」。

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佐野勇斗×飯豊まりえ「僕だけが17歳の世界で」/photo:Jumpei Yamada
佐野勇斗×飯豊まりえ「僕だけが17歳の世界で」/photo:Jumpei Yamada 全 25 枚
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恋愛ドラマ受難の時代と言われ、フィクションではなく恋愛リアリティーショーの“生っぽさ”が高い支持を集めるいま、AbemaTVがあえて作り上げた恋愛ドラマ「僕だけが17歳の世界で」。

7年前に17歳でこの世を去った高校生・航太が、季節外れに咲いた桜とともに突然現れ、24歳となった幼なじみの芽衣をはじめ、同級生の仲間たちの人生に大きな影響を与えていくというファンタジー・ラブロマンスである。

AbemaTV「僕だけが17歳の世界で」
W主演で幼なじみの航太と芽衣を演じたのは佐野勇斗と飯豊まりえで、ともに1998年生まれの同学年。劇中で2人が見せた“バックハグ”や新婚夫婦のようなイチャイチャ感あふれる料理のシーンなどが大きな話題を呼んでいるが、そんな2人に最終回の配信のタイミングに合わせて話を聞いた。

※以下のインタビューには最終回の結末を含めたネタバレが含まれます。最終回を未視聴の方はご注意ください。


物語の結末は「幸せに終われたんじゃないかな」


長野県内で撮影が行われてきた本作だが、2人は最終回のストーリー、航太と芽衣の運命をどのように受け止めたのだろうか?

飯豊:いやぁ、なんかもう…(佐野さんに)どうでした(笑)?

佐野:いや何だよ、それ! 言いなよ(笑)。

飯豊:私は最終回、一度見たら、もう1回は見られないくらい、きちゃったかも…。

佐野:そう言ってたね。

佐野勇斗×飯豊まりえ「僕だけが17歳の世界で」/photo:Jumpei Yamada
飯豊:なんかもう、最後のシーンとか特に…航太が桜と共に消えちゃうってこともわかってたんだけど、「ここ、ちゃんとできるかなぁ…」って不安になりました。

佐野:あのシーンは「泣いちゃダメ」と言われていたんですよ。「笑顔で去ってほしい」って。でも、もしリアルにああいうシチュエーションに置かれたら…好きな人や家族とこれでお別れですって時に、笑顔で別れることなんてできるのか? と思うとすごく難しかったです。でも笑顔で去ることが相手のためでもあるという思いもあって…いいシーンですけど難しくもありましたね。

飯豊:最終回、本当に泣けるよね。

佐野:まだ見てない?

飯豊:まだ。でも、走っているところとか、セリフがないところも含めて泣けるってスタッフさんが言ってたよ。

佐野:そうなんだ。

佐野勇斗「僕だけが17歳の世界で」/photo:Jumpei Yamada
飯豊:「航太が走り出したところからヤバかった」って言ってた。あの航太と芽衣の桜の木の下での最後のシーンが本当に最後の最後の撮影シーンだったんですよ! あれを撮って「おつかれさまでしたー」って(笑)。

慌ただしいスケジュールで制作されることが多いドラマでは、撮影の順序がシーン通りでないことが当たり前。そんな中であえて、あのクライマックスの桜の木の下でのシーンを最後の最後に持ってくるところに制作陣の本作、そしてこのシーンへの強い思いがうかがえる。終わった瞬間はさぞや感慨深かったであろうと思いきや…。

飯豊佐野:なんか…。

飯豊:フワッとしてたよね?

佐野:そうそう。たぶん同じ感覚だと思うんですけど、正直、あんまり「終わった」という実感がなくて。

飯豊:まだ続きそうな感じだったよね?

佐野:意外とみんながサラッと「おつかれさまー」みたいな感じでね(笑)

飯豊:そうそう(笑)! 私、クランクアップで泣かなかった作品、初めてかも。

佐野:マジで?

AbemaTV「僕だけが17歳の世界で」
飯豊:わりと毎回、終わった瞬間に泣いちゃうんだけど。今回は楽しかったんだと思う。それくらい満たされてたのかな? こんなに泣きそうな要素のあるシーンでおしまいだったのに…。いつもは「長かったな」とか「キツかったな」「終わったぁ!」って感じで(涙が)出てくるんですけど、今回はアドレナリンが出てたのか…?

佐野:僕もすごく楽しかったので、最後は泣いちゃうんじゃないかと思ってたんですけど全然。むしろ「イェー!!」って感じで(笑)。

飯豊:でもね、時差できたの、ロスが…部屋に帰ってから。桜の木をもらったんですけど、家に帰って桜の木を見ると「さびしい…」ってなっちゃって。

佐野:キャストも仲良かったし、終わってからも何度もみんなでごはんに行ったりもしてるんですけど。

飯豊:それだけ楽しかった分、もうこの役を演じられないんだ…と思うとね。


AbemaTV「僕だけが17歳の世界で」
佐野:僕も家に帰って、桜の木もあるし、出来上がった作品とかを見ると「もう終わっちゃったんだな」と来ましたね。でも、意外と切り替えが早いタイプなので(笑)…(飯豊さんに)「それがイヤだ」って言われました。「何でそんな切り替え早いの?」って。

飯豊:(寂しそうに)いいんですよ…(笑)。

そして2人とも、本作の結末は「ハッピーエンドだと思う」と笑う。

佐野:航太が最後は消えてしまうのでハッピーエンドではないと思う人もいるかもしれないですけど、僕的には航太のおかげじゃないけど、他の4人が抱えてきたモヤモヤを、航太がよみがえったことで晴らすことができたわけで、ハッピーエンドだと思いましたね。

飯豊まりえ「僕だけが17歳の世界で」/photo:Jumpei Yamada
飯豊:私も前向きな印象でした。この作品、ずっと「前を向け!」「笑顔で」「目は前にしかついてないんだから」とか、死んだはずの航太が言い続けてきて、それって一見、ネガティブな感じで捉えちゃうかもしれないけどそうじゃないんだよと。(航太がよみがえるという)ファンタジーが「この世界はもしかしたら明日終わっちゃうかもしれないから、前を向いて楽しんで!」ということを体感させつつ気づかせてくれると思うんですよね。

航太と芽衣がこのままずっと一緒にいられないのは切ないですけど、告白もできて、自分の思いも7年越しに伝えられて、結果的にすごく幸せに終われたんじゃないかなって思いますし、見てくださった人にとっても、背中を押してもらえるような、肯定してもらえるような物語になったんじゃないかと思います。

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《text:Naoki Kurozu/photo:Jumpei Yamada》

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