※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

【MOVIEブログ】まだ来んのかよ

クレヨンしんちゃんのとうちゃん(野原ひろし)で有名だった声優の藤原啓治さんが他界されました。

最新ニュース スクープ
注目記事
会社の机にずっと飾っていたオトナ帝国のミニフィグィア
会社の机にずっと飾っていたオトナ帝国のミニフィグィア 全 1 枚
/
拡大写真
クレヨンしんちゃんのとうちゃん(野原ひろし)で有名だった声優の藤原啓治さんが他界されました。

僕が宣伝マンとして走り始めた草創期に担当させてもらったのが、映画クレヨンしんちゃんシリーズでした。ちょうどあの金字塔作品『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』の翌年に担当になったので、元々しんちゃんファンだったこともあり、嬉しかったものです。これはいつも公言していますが、僕の宣伝マンスピリットはクレヨンしんちゃんで培われました。あの自由奔放でユーモアのセンスの塊のしんちゃんはいつまでも僕の中の師匠です。

藤原さんに初めてお会いしたのは、担当になった『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』のアフレコの時でした。その時に僕のクレヨンしんちゃん愛を声優のみなさんにアピールさせてもらったのですが、その一方的な愛情を一番優しく受け止めてくれたのが藤原さんでした。クレヨンしんちゃんは結局3本やって卒業になったのですが、その後も色んな現場に応援でお邪魔したりすると、藤原さんは「お、またいるね」と声を掛けて笑ってくれて、それが本当に嬉しかったです。

藤原さんは声優としては間違いなく日本のトップレベルの人でしたが、とにかくいつも力が抜けていて、オシャレで、そしてユーモアのセンスがある人でした。カッコイイ人でした。

だいぶ前に藤原さんが野原ひろしから卒業というニュースを聞いたときにはショックは受けたものの、きっとまたひょい別のところに行きたくなったんだろうくらいに思っていたのですが、まさかこんなことになるとは…。また現場に勝手にお邪魔して、「まだ来んのかよ」と言って笑い飛ばして欲しかったです。

いまは冥福を祈ることしかできないのが本当に悔しい限りですが、幸い我々には藤原さんの魂が宿った作品が残されています。コロナ禍の中ではありますが、またクレヨンしんちゃんを見て泣こうと思います。とうちゃーん。

藤原さん、ありがとうございました。

《text:Yusuke Kikuchi》

特集

関連記事

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]