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主人公ライネンを演じるのは、ドイツ・ミュンヘン出身のエリアス・ムバレク。チュニジア人の父とオーストリア人の母を持ち、エキゾチックなルックスで、いま年齢問わずファンを虜にしている人気No.1の俳優だ。下積み時代には移民青年の端役を演じることが多かったが、現在はインスタグラムのフォロワーが256万人を抱える、ドイツで最も成功した俳優のひとりといわれるまでに。
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出演作は国内で軒並みヒットを飛ばし、一躍名を馳せた主演作『ゲーテなんてくそくらえ』のコメディ演技から、日本でも“謎解きエンタテイメント”として人気を博した『ピエロがお前を嘲笑う』などのシリアスな演技まで、幅広い役柄を自然に演じられる演技力が評価され、出演オファーが後を絶たない。また、リリー・コリンズ主演の『シャドウハンター』では、ハリウッドデビューも果たしている。
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本作には、原作のフェルディナント・フォン・シーラッハの大ファンということで出演を決めたムバレク。一方で、監督を務めたマルコ・クロイツパイントナーはムバレクが主演をすると聞いて「これはいける」と確信してオファーを引き受けたとか。「ムバレクは、刑事訴訟法を諳んじて言えるようになるまでリサーチをし、裁判を傍聴し、たくさんの弁護士の話を聞いていた。弁護士がやることとやらないこと、裁判で何が違反や違法になるのかについて完璧に会得していたよ」と、彼の熱心な役作りについても感心したそう。ドイツの監督ならば誰もが一度は組んでみたいと思う、俳優のひとりだという。
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今年2月にはドイツで最新主演作のラブコメディ『Nightlife』(原題)が公開され、4週連続で興行収入ランキングのトップ3にランクインを果たし、抜群の人気を示した。母親の出身地であるオーストリアの国籍を持つムバレクだが、ハリウッドでも活躍するダニエル・ブリュールやアウグスト・ディールのように、国外での活動も増えてくるかも? いまから彼の活躍に期待していて。
『コリーニ事件』は6月12日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。