異例のスピードで実現した本企画は、連続ドラマW「コールドケース3 ~真実の扉~」の主演を務める吉田さんが、撮影の自粛が続いている中、「お芝居で日本を元気にしたい」「心の栄養を届けたい」と想いを寄せたことからスタート。
この想いに「真田丸」で“洋&羊コンビ”として夫婦役を演じた大泉さんが賛同。さらに、連続ドラマW「そして、生きる」をはじめ数々の傑作ヒューマンドラマを世に送り続けている脚本家・岡田惠和もまた、この自粛期間に新しいエンターテインメントの形を模索していたこともあり、互いの想いが重なり合った。そして、吉田さんを主演に映画『ハナレイ・ベイ』を監督した松永大司もこの企画に賛同、奇跡のタッグが実現した。

吉田さんは「今回の企画は、『12人の優しい日本人』のリモートリーディングに端を発します。朗読会と銘打ちながら、声だけでなく小さな画面の中で精一杯お芝居をする俳優達。さながら、お家で楽しめるミニシアターのようでした。視聴して下さった皆様の反響を読みながら『これは、ステイホームならではの立派な娯楽だ!』と実感。2時間の舞台戯曲が出来るなら、分割すれば連ドラも出来るはず。そうだ、1日10分、毎日やって、『続きが待ち遠しい』あの感じをリモートでやろう! この2ヶ月を支えてくれた、映画やドラマや音楽や本と言った娯楽への感謝と、今なお前線で闘って下さっている職業の皆様への敬意を込めて、俳優ならではのやり方で元気と日々の活力を!という思い」で始まったことをコメント。
「何と言っても、ユーモアも哀切も併せ持つ豊かな人間性と、携帯やパソコン画面という制限されたモニターサイズの中でも変幻自在、いま日本で圧倒的に芝居がうまい大泉洋さんにもご賛同頂けたことで、この企画が命を得ました」と、大泉さんとのタッグに大きな期待を込める。

大泉さんはそんな“発起人”に「吉田羊スゲー」と語り、「『やります』と答えてからこんなに早く、こんなにステキな台本まであがるなんて、『吉田羊スゲー』としか言いようがありません。本気の人の熱意というものはこんなにも早く世の中を動かすんだなーと感動しております。この素晴らしい機会を与えてくれた吉田羊さんに感謝します」。
「そしてわずか10日程で、ここまでの当て書きをしていただいた岡田惠和さん、本当にありがとうございます。なんで初めて仕事する僕のことそんなに分かるの?と読んでて怖かったです(笑)」と打ち明けている。
ストーリー
2020年5月の東京。大手スーパーマーケットに勤め、都心店舗の売り場を任されているユキコ(吉田羊)は独身バツイチ女性。一方、在宅勤務で慣れないリモートワークに奮闘する中堅の設計会社に勤める営業マン、モトオ(大泉洋)も同じく独身バツイチ男性。実はこの2人、4年ほど前に離婚をした元夫婦。あれから連絡を取り合ってなかった2人だが、ひょんなことからモトオはユキコに間違い電話をしてしまう。元旦那からの久しぶりの電話に渋々出るユキコだが…。
「2020年 五月の恋」は5月28日(木)21時~YouTube WOWOWオフィシャルチャンネルとWOWOWメンバーズオンデマンドにて連日無料配信、6月2日(火)23時45分~WOWOWプライムにて連日無料放送(全4話)。