大学時代にモデル活動をはじめ、『ロマンシング・アドベンチャー』シリーズなどに出演。1990年に公開されたアーノルド・シュワルツェネッガー主演のSF大作『トータル・リコール』に出演したことがきっかけで注目され、同作も手掛けたポール・バーホーベン監督の『氷の微笑』で演じた小説家役で世界的スターとなったシャロン・ストーン。

近年では俳優業のみならずテレビシリーズ製作総指揮も務め、「エージェントX」を製作・主演と活躍の場を広げている。
彼女を主演に迎え1999年に製作された本作は、『十二人の怒れる男』でベルリン国際映画祭金熊賞に輝き、その後も『評決』など作品が幾度もアカデミー賞、ゴールデングローブ賞にノミネートされている名匠シドニー・ルメットがメガホンを取り、ジーナ・ローランズ主演による1980年の映画をリメイクしたもの。シャロンのほか『嵐が丘』『ザ・インターネット』などのジェレミー・ノーサムらが出演する。
ニューヨークでマフィアの会計士をしているジャック(ボビー・カナヴェイル)は組織の情報を盗み、密かにフロッピーディスクに保存していたが、それを知った組織のボス、ルビー(ジョージ・C・スコット)の片腕、ケビン(ジェレミー・ノーサム)は、その情報を取り戻すためジャックのアパートを襲撃。間一髪、7歳の息子ニッキー(ジーン・ルーク・フィゲロア)がジャックから渡されたフロッピーを手に外へ逃げ出すも、ケビンの部下に捕まってしまう。
一方、ケビンの恋人のグロリア(シャロン・ストーン)がフロリダで3年の刑期を終え、故郷ニューヨークに戻ってくる。彼女は恋人ケビンの罪をかぶり服役していた。だがようやく外に出た彼女を待っていたのは、恋人ケビンの冷酷な裏切りだった。

ケビンの部下がニッキーを殺そうと相談しているのを立ち聞きしたグロリアは、ニッキーを助けようと銃を片手にケビンたちを脅し金や貴金属を奪い、ニッキーを連れアジトから逃げ出す。家族の元へ返そうとニッキーのアパートに向かうが家族はすでに皆殺しにされ、ニッキーが父に頼るように言われていた叔父もまた彼らに殺されていた。ニッキーを連れ、途方に暮れるグロリアだったが…というストーリー。
午後のロードショー『グロリア』は6月10日(水)13時35分~テレビ東京でオンエア。