放送で30周年という大きな節目を迎えることもあり、超豪華な役者陣が揃い、4つの奇妙な話が登場する今回。すでに、広瀬アリスが主演する「しみ」の放送が決定している。
そして今回放送が明らかになった杏さん主演の「燃えない親父」は、火葬場で父親の遺体を火葬し終わったはずが、遺体以外の全ての物は燃え尽きたというのに、遺体が燃えないことに気づく。何か心残りがあるのでは――そう考えた親族一同は、その原因を探しだそうと奮闘。ところが、解決したと思い再び火葬してみるも、やはり燃えない。諦めようとするが、主人公に関する長年秘められてきた事実が明らかになる…。ホラーというよりは、どこか少しコミカルで、最後はじーんと胸が温かくなるようなストーリーとなっている。

杏さんが演じるのは、仕事一筋でバリバリ働く女医・松田春香。父親が亡くなり、家族で火葬場に来ているというのに、携帯で仕事の指示を飛ばす、いわゆるキャリアウーマンだ。「久しぶりに世にも奇妙な物語に出演できてうれしかったです」と喜ぶ杏さんは、脚本を読み「どうなるのだろうと思わずページをめくる手を急いでしまいました」と先が気になる内容になっていたと明かす。

また、春香の弟・光一役には、連続テレビ小説「スカーレット」にて主人公の夫・八郎役を演じ話題となった松下洸平が扮する。今回、シリーズに初参加となった松下さんは「長く愛され続けているドラマに参加させて頂き、本当に光栄です。不思議なお話なので現場の空気はどんなだろうと思っていましたが、杏さんをはじめ現場はとても明るく終始楽しく撮影させて頂きました」とコメント。
杏さんとの共演については「実は以前『デート~恋とはどんなものかしら~』で1シーンだけご一緒したことがあります。ただ、僕は1分ほどしか出ていないので杏さんは覚えてらっしゃらないと思い“ご無沙汰しております”と言う勇気がありませんでした。杏さんはとてもナチュラルな方で、姉弟役もとてもスムーズにやらせて頂きました」とふり返っている。

ほかにも、光一の妻・悦子役を森矢カンナ、春香と光一の祖母で徹の母・トシ役を山本道子が老けメイクで挑み、父・徹役を山田明郷、火葬場職員・鬼瓦役を皆川猿時が演じる。

なお、本作の撮影は緊急事態宣言発令前、コロナウイルス感染拡大防止対策を講じた上で行われたという。
「世にも奇妙な物語 ’20夏の特別編」は7月11日(土)21時~フジテレビにて放送。