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ポルトガル&欧州の大空&ブラジル…映画で“海外旅行”気分を味わう!夏の注目3選プラスα

海外に出かけられる見通しも立たない現在、せめて海外旅行気分だけでも味わえる…そんなこの夏の注目作をご紹介

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『ポルトガル、夏の終わり』(C)2018  SBS PRODUCTIONS / O SOM E A FÚRIA  『ぶあいそうな手紙』(C) CASA DE CINEMA DE PORTO ALEGRE 2019  『グランド・ジャーニー』(C) 2019 SND, tous droits réservés.
『ポルトガル、夏の終わり』(C)2018 SBS PRODUCTIONS / O SOM E A FÚRIA  『ぶあいそうな手紙』(C) CASA DE CINEMA DE PORTO ALEGRE 2019  『グランド・ジャーニー』(C) 2019 SND, tous droits réservés. 全 16 枚
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いよいよ夏本番! しかし、海外に出かけられる見通しも立たない現在、せめて海外旅行気分だけでも味わいたい…そんなときにピッタリの“映画館で海外旅行気分”に浸れる、この夏の注目作をご紹介。それぞれの作品から見えてくる“旅”が持つ魅力を、大きなスクリーンで堪能してみては?

『ポルトガル、夏の終わり』イザベル・ユペールと世界遺産へ



イギリスの詩人バイロン卿に“この世のエデン”と称されたポルトガルの世界遺産の町シントラ。深い森と美しい海に囲まれ、歴史ある城跡が点在し町全体が世界遺産として認定されている神秘的な町だ。

自らの余命があまり長くないと悟ったヨーロッパを代表する女優フランキー(イザベル・ユペール)は、バケーションと称してシントラに家族や親友を呼び寄せる。それは自分の亡き後、愛する者たちのこれからの人生を少しだけ演出しようと目論んでのこと。しかし、家族たちはそれぞれに問題を抱えており、フランキーの思い描いていた筋書き通りにはいかない。早朝から日が沈む夕景が映し出されるまでという、ごく短い時間で繰り広げられる物語を通じて、フランキーとその家族や大切な人の、決して止まることのない彼らの人生の姿がありありと浮かび上がってくる。

『ポルトガル、夏の終わり』(C)2018  SBS PRODUCTIONS / O SOM E A FÚRIA
ユペールのラブコールを受け、この物語を書きおろしたアイラ・サックス監督は、旅先での思いがけないトラブルや出会いなども交えながら、フランキーと彼女の身近な人たちが繰り広げる人間模様とこの町が持つ構造を見事に融合させていく。ユペールは、「アイラ・サックス監督にとって、シントラでの撮影が重要であることは明らかだった。一方で、シントラを絵葉書のようには描かず、むしろ重要な登場人物のひとりに見立てて撮影した」と振り返る。

美しく、感動に満ち、劇的でもあるシントラは、霧やその特異な気候も手伝い、観る者に、神秘と驚異と暴力の要素をたっぷりと感じさせてくれる。登場人物全員が初めて一堂に会し、ユーラシア大陸の西の果ての広大な海を全員で眺めるクライマックスシーンは、圧巻でありながら観る者に忘れがたい感動を与えてくれるシーン。

『ポルトガル、夏の終わり』(C)2018  SBS PRODUCTIONS / O SOM E A FÚRIA
8月14日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。


『ぶあいそうな手紙』ブラジルの“陽気な港町”へ



ブラジル南部、ポルトアレグレの街を舞台に繰り広げられる心温まる物語。独居老人のエルネストのもとに1通の手紙が届く。差出人はかつて住んでいたウルグアイ時代の友人の妻だったが、老境を迎えほとんど目が見えなくなっていたエルネストは、偶然知り合った女性ビアに手紙を読んでもらい、返事を代筆してくれるように頼む。こうしてビアがエルネストの部屋に出入りするようになるが、それは、エルネストの人生を変える始まりだった――。

『ぶあいそうな手紙』(C) CASA DE CINEMA DE PORTO ALEGRE 2019
ポルトアレグレはブラジルを代表する港町で、“陽気な港”という意味を持つ。そこに慎ましく暮らす人々の営みや街の日常の風景を丁寧に描き出し、観光地を訪ねる“パッケージツアー”とは一味違った街歩きの旅気分を味わえるはず。

『ぶあいそうな手紙』(C) CASA DE CINEMA DE PORTO ALEGRE 2019
映画史に残るキューバ映画の傑作『苺とチョコレート』の原作小説で知られる作家セネル・パスが脚本に協力し、ブラジル音楽のレジェンド、カエターノ・ヴェローゾの名曲「ドレス一枚と愛ひとつ」が物語を彩っていることにも注目。

シネスイッチ銀座にて公開中、7月31日(金)よりシネ・リーブル梅田ほか全国にて順次公開。


『グランド・ジャーニー』ノルウェー~フランス、大空を飛ぶ冒険



ヨーロッパの大空が舞台となる本作は、ノルウェーからフランスへと国境を越えて大空を野鳥たちと翔け、“人間がともに空を飛び、渡り鳥に“渡り”を教える”という実話に基づき描かれた父子の冒険を、ほかに類をみない映像美で映し出す感動巨編。

気象学者クリスチャンは、超軽量飛行機を使って渡り鳥に安全なルートを教える、という誰もが無茶だと呆れるプロジェクトに夢中。思春期の息子トマは、変わり者の父親と大自然の中で過ごすバカンスなど悪夢だと感じていたが、ある出来事をきっかけにそのプロジェクトに協力することに。父子と渡り鳥たちの驚くべき冒険が始まる――。

『グランド・ジャーニー』(C) 2019 SND, tous droits réservés.
まるで空を飛んでいるかのような浮遊感を観客にもたらす鳥たちと大空を飛翔するシーンは、劇中にも登場する超軽量飛行機(ULM)を用い撮影。人生で一度はこんな経験をしてみたいと誰もが夢見るであろうその唯一無二の空の旅は、環境問題に熱心なフランスの国民にも熱を持って受け入れられ、2019年のフランス映画興行収入TOP10入りを記録した。

『グランド・ジャーニー』(C) 2019 SND, tous droits réservés.
新宿バルト9ほか全国にて公開中。


日本各地を巡るなら…『もったいないキッチン』



加えて、日本各地を巡るユニークなテーマの作品もご紹介。『もったいないキッチン』は日本が大切にしてきた“もったいない”に魅せられてオーストリアからやって来たフードアクティビストである監督が、キッチンカーで4週間かけて福島から鹿児島まで1,600kmを旅する様子を捉えたドキュメンタリー。

『もったいないキッチン』(C)Macky Kawana
もったいない精神を大切にして来たはずの日本だが、食品ロス(廃棄率)は実は世界トップクラスという現実がある。監督は旅のパートナーとともにコンビニや一般家庭に突撃し、道中で出会った日本人シェフや生産者とともに、捨てられてしまう食材を次々救う“もったいないキッチン”を各地でオープンさせていく。彼らが日本を旅して発見した、持続可能な未来のヒントは目からウロコとなるはず。

8月8日(土)よりシネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。

《シネマカフェ編集部》

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