本日7月30日はノーラン監督が50歳を迎える誕生日で、今年は長編デビュー作となった『メメント』公開からちょうど20年、レオナルド・ディカプリオや渡辺謙といった国際色豊かなキャストで〈夢〉の中の世界を驚愕の手法で映像化した『インセプション』公開から10年と節目の年になっている。そんな2020年に満を持して公開される最新作『TENET テネット』は彼の集大成的な作品になるという呼び声高く、現在の混沌とした世界情勢の中で“世界のエンターテインメントを救う”作品として注目を集めている。
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とことんリアリティを追及するノーラン監督のスタイルは有名だが、もう一つ大きな特徴として、ひとつのギミックを用いて絶妙なバランスで描かれるドラマが彼の唯一無二のスタイルを確立しているといえる。
例えば、長編デビュー作となった『メメント』では事故により記憶が10分しか保つことのできない中、最愛の妻を殺した犯人を突き止める主人公(ガイ・ピアース)の“復讐”を“記憶”の追及というギミックを用いて描いた。
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また、いまなお根強い人気を誇る『インセプション』ではディカプリオ演じる主人公ドム・コブが夢の中に潜入するという奇抜な設定の中、妻のモルとの“愛”の描写を何でもありの“夢”というギミックで描き、第83回アカデミー賞で作品賞をはじめとした8部門ノミネート、撮影賞、視覚効果賞、音響編集賞、録音賞の4部門を受賞。
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アカデミー賞俳優マシュー・マコノヒーとアン・ハサウェイの競演が話題を呼び、寿命の尽きかけていた地球から移住可能な惑星を探すというミッションの途中で5次元空間に迷い込んでしまう、という誰も観たことのない世界を見事に表現しながら、地球に残した“家族との愛”を“5次元”というギミックを用いて壮大なスケールで描き賞賛された。
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常に、誰も思いつかないような発想と驚異のビジュアルセンスで世界中に驚きと感動を与え続けてきたノーラン監督だが、『TENET テネット』で選んだギミックは“時間”。公開されている予告編でも人類がずっと信じ続けてきた現在から未来に進む〈時間のルール〉を覆す描写が盛り込まれ、新たな体験をさせてくれるという期待が高まっている。
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どんな人にも平等に流れる“時間”というギミックを用いて描かれるテーマとは何なのか!? 70ミリのIMAX(R)カメラを使用し、世界7か国で撮影が敢行された本作。世界各国の劇場復活に向け、ノーラン監督が新たな驚きを与えてくることは間違いないだろう。
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『TENET テネット』は9月18日(金)より全国にて公開。