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解禁となる映像では、冒頭から『スター・ウォーズ』シリーズの有名なシーンの音の裏側が次々と映し出される。そして、ジョージ・ルーカス監督が語るのは、シリーズで音響デザインを担当したベン・バートについて。
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ルーカスやスティーヴン・スピルバーグといった著名な映画人を輩出した名門・南カリフォルニア大学の学生だったバート。彼は卒業する頃、音声に興味がある学生を求めて学校を訪れたルーカスの代理人と出会い、『スター・ウォーズ』のアウトラインを聞いてすぐに飛びついたという。
撮影の始まる1年も前から、ロサンゼルス中で『スター・ウォーズ』のためのあらゆる音を録音。映像のメインには、2人が数か月も試行錯誤しながら、シリーズ屈指の人気キャラクター・R2-D2の声を創り出したエピソードを語る様子が収められている。
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ドロイドのR2-D2について「何を言っているかわかるようにしたかった」と話すルーカスと「意味不明になるのが心配だった」と語るバート。2人はルーカスの家で映画に音を入れる作業をしながら失敗を繰り返していた。話し合いをする中で、R2-D2の声へのイメージを膨らませ、バートは「言葉とは音の表情なんだと気づいた」と話す。
それから問題は一気に解決し、バートが録音した声とキーボードの音を重ねてあの馴染みのあるR2-D2の声が誕生。音響デザイン「あり」と「なし」の場合が比較される場面もあり、音が与える印象の重要性にも気づかされる。
さらに映画の中では、バートが『スター・ウォーズ』に関わることになって最初に任された、ウーキー族の声に合う音を集める過程などを知ることができるシーンも。チューバッカの声に隠された驚きの正体とは…? このほか映画音響に関する見逃せない・聴き逃がせない多くの情報が明かされる全編は、できれば音響設備の整った劇場で堪能したい。
『ようこそ映画音響の世界へ』は8月28日(金)より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。