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父と息子が本当の親子関係を築いていく…『靴ひも』に著名人がコメント

映画『靴ひも』。来月の公開に先駆けこの度、一足早く本作を鑑賞した各界著名人から絶賛と共感のコメントが到着した。

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『靴ひも』(C)Transfax Film Productions
『靴ひも』(C)Transfax Film Productions 全 10 枚
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一度は家族を捨てた父と発達障がいのある息子が、約30年ぶりに一緒に暮らすことになり、悪戦苦闘しながら本当の親子関係を築くまでを描いた映画『靴ひも』。来月の公開に先駆けこの度、一足早く本作を鑑賞した各界著名人から絶賛と共感のコメントが到着した。

「映画を通して人々の障害に対する意識を変えたい」


母の突然の死により、一緒に暮らすことになった父ルーベンとその息子ガディ。ガディは明るく誰に対してもフレンドリーだが、皿の上の食べ物の配置から、寝る前のルーティンにまで、生活習慣への独自のこだわりが強く、苦手なことも多い。父はどう接したらよいか手探りで戸惑ってばかりだったが、ようやく打ち解けた頃、ルーベンは末期の腎不全と診断されてしまう。

そして、ソーシャルワーカーの勧めで特別給付金を申請することに。ガディは、その面接の場で特別な支援が必要であるとアピールするため、“靴ひも”が結べないふりをする…。

『靴ひも』(C)Transfax Film Productions
本国イスラエル・アカデミー賞では8部門ノミネート、父親役のドヴ・グリックマンが助演男優賞に輝き、アメリカ各地の映画祭で観客賞を多数受賞した本作。監督のヤコブ・ゴールドヴァッサー自身が発達障がいのある息子を持ち、テーマが身近であるだけに困難な挑戦だったというが、「映画を通して人々の障害に対する意識を変えたい」と本作製作に至った。

『靴ひも』(C)Transfax Film Productions

各界著名人から絶賛と共感のコメントが到着


タイトルの“靴ひも”は、息子の苦手な動作の一つである「靴ひもを結ぶこと」からきている。お仕事とお昼ごはん、どっちも大事な息子と、長年にわたり家族と疎遠だった父親との関係の変化と成長の象徴として、劇中に3度登場。女優・東ちづるは「『結ばなかった』靴ひも。『結べなかった』靴ひも。そして・・・。あのシーン、いいなあ。大好きだなあ」とコメントしている。

また、昭和大学医学部精神医学講座教授・岩波明は「『レインマン』以来の傑作であり、多くの人に見て頂きたい」と勧め、「発達障害を一緒に語る会」主宰・山本純一郎は「僕はガディそのもの」と自身のエピソードと重ねている。

なお、本作は日本劇場公開に際して、「東京都推奨映画」「文部科学省選定(青年/成人)」に認定されている。

『靴ひも』(C)Transfax Film Productions

著名人コメント(順不同)


東ちづる(女優・一般社団法人Get in touch代表)
「サポートしなければならない」から、「サポートしあえる」「頼りにしあえる」家族になると、あんなに柔らかい笑顔に。成長に年齢は関係ない。
「結ばなかった」靴ひも。「結べなかった」靴ひも。そして・・・。
あのシーン、いいなあ。大好きだなあ。

柳家花緑(落語家)
主人公ガディの成長と父親の心の変化に後半は涙が止まらなかった。
学習障害のある私も成長することを諦めずに生きて行きたいと、この映画を観て強く背中を押されました。ガディは優しくて魅力的だったなぁ。
誰の人生にも困難は付き物。サポートを受けながら生きて行くのもとても大事なこと
だと思いました。健常者だって完璧な人間はいないのだから障害有り無し関係なく、
我々はもっともっと愛と感謝を表現して生きて行こうよ!って観ていて思いました。

岩波明(昭和大学医学部精神医学講座教授)
ここには、自閉症スペクトラム障害(ASD)の「生きざま」が見事に描写されている。ASDは従来の自閉症やアスペルガー症候群を含む発達障害であるが、誤解されている面も多い。「空気が読めない」「どこか変わったところがある」ことがASDの特徴とみなされる傾向があるが、実際はこの映画にあるように、ASDの人は独自の生活に関する「こだわり」を持ち、そのために世の中のルールからはずれてしまうのだ。
発達障害をテーマにした作品は数多いが、この映画は「レインマン」以来の傑作であり、多くの人に見て頂きたい作品である。

山本純一郎(「発達障害を一緒に語る会」主宰/「マイノリティ先生」講師)
◆初めて靴ひもつきの上履きを履かされた小4の始業式。
結べなくて泣きべそを掻いた日のことを思い出す。僕を叱責するばかりの先生と、隣で不思議そうに僕を見つめていた転校生の女の子。初めて好きになったのも、その子でした。そんな僕はガディそのものだった。
◆なかなか友達ができなかった学生時代。初めて仲良くなってくれたのは、クラスメイトではなく、バイト先の仲間だった。なぜか接客をさせてもらえず、「君に皿洗いをさせたら世界一だ」と店長におだてられ、皿ばかり洗っていた。かなわぬ恋をしては周りを笑わせる、そんな僕はガディそのものだった。

小栗謙一(映画監督/ドキュメンタリー映画『Challenged チャレンジド』)
小さい頃、誰かに結んでもらっていた「靴ひも」
私たちはいつ結べるようになったのだろう。
知的発達障がいのある人が、自分の手で「靴ひも」を結べた日
それは、自立できた証の記念日なのだ。

『靴ひも』は10月17日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。

《シネマカフェ編集部》

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