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『おもかげ』『PLAY』が連続日本公開、フランスの新鋭ジュール・ポリエに注目

『おもかげ』の注目ポイントのひとつが、主人公エレナの相手役となる少年ジャンを演じる新鋭ジュール・ポリエ。この秋出演作の日本公開が相次ぎ、今後の飛躍が期待される彼の魅力を本人のコメントも交えながら大解剖。

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『おもかげ』(C)Manolo Pavon
『おもかげ』(C)Manolo Pavon 全 12 枚
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2019年のヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門に選出され、マルタ・ニエトが女優賞を受賞したほか、スペインで4つの主演女優賞を獲得するなど高い評価を得た『おもかげ』

そんな本作の注目ポイントのひとつが、マルタ・ニエト演じる主人公エレナの相手役となる少年ジャンを演じる新鋭ジュール・ポリエ。この秋出演作の日本公開が相次ぎ、今後の飛躍が期待される彼の魅力を本人のコメントも交えながら大解剖する。

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ジュール・ポリエが本作で演じるのは、物語の舞台となるフランス南西部の海辺のリゾート地ヴュー=ブコー=レ=バンに、家族と夏の間だけパリから移り住んでいた少年ジャン。彼は、幼い息子が失踪したことで10年間絶望の中にいたエレナの息子の面影を宿していた。

『おもかげ』メイキング(C)Manolo Pavon『おもかげ』メイキング
エレナが思わずジャンの後をつけてしまったことをきっかけにふたりの交流が始まり、エレナを慕うジャンも彼女のもとをたびたび訪れるようになる。しかし、ジャンの両親や彼を想う少女は、そんなふたりをどう受け止めればいいのか戸惑いを隠せない。

『おもかげ』(C)Manolo Pavon『おもかげ』
長い間息子を失った暗闇から抜け出せず、ほとんど仕事場と家を行き来するだけのエレナに対して、ジャンは仲間たちと様々なスポーツに興じ、青春を謳歌する明るく行動的な少年。そんな対照的なふたりの出会いが、お互いに何をもたらすのか注目したいところ。

『おもかげ』 (C)Manolo Pavon『おもかげ』
ジャンを演じる劇中、少年としての無邪気さやあどけなさが覗くジュールは、2001年生まれの現在19歳。2017年にフランス映画『マルヴィン、あるいは素晴らしい教育』で映画デビューを果たし、映画出演3作目となる本作で初めてメインキャストを務めた。彼は、本作の脚本を初めて読んだ時の感想として「とても心を動かされました。ストーリーと登場人物たちにものすごく魅了されたんです。読み終わって、とても混乱もしましたよ。でもひとつだけ確かだったのが、僕がこの作品を好きだということへの確信でした」とふり返る。

『おもかげ』メイキング(C)Manolo Pavon『おもかげ』メイキング
また、ジャンを演じるにあたり最も難しかったこととして「ジャンとエレナの間の関係性を表現することでした。僕がこれまでの人生の中で体験したことのないものだったので、ジャンならどうするかを想像しなくてはなりませんでした」と語る。ジャンと自分の共通点については「ひとつあげるとすれば、どちらも不用心なところでしょうか。僕たちはどっちも時々考えるより先に行動したがるところがありますから!」と茶目っ気たっぷりに明かす。

そんなジュールが2018年に出演した『PLAY 25年分のラストシーン』も11月6日(金)に日本公開される。

1990年代から2010年代まで、25年にわたり撮り続けたホームビデオの映像をつないでふり返るというユニークな手法で、当時の時代の空気感をリアルに再現した作品の中で、ポリエは主人公マックスの幼なじみの1人、13~15歳のころのマチアス役に。マックスが撮影したビデオ映像にも常に登場する。

『PLAY 25年分のラストシーン』(C)2018 CHAPTER 2 - MOONSHAKER II - MARS FILMS - FRANCE 2 CINEMA - CHEZ WAM - LES PRODUCTIONS DU CHAMP POIRIER / PHOTOS THIBALUT GRABHERR『PLAY 25年分のラストシーン』より(後列左)
少しヤンチャなキャラクターで、奥手なマックスと違い女の子にも積極的、彼とともに思春期の甘酸っぱい経験をしていく親友を爽やかに演じている。『おもかげ』では少し大人びた雰囲気をまとうようになったジュールだけに、両作品で成長を見比べてみてほしい。

『PLAY 25年分のラストシーン』(C)2018 CHAPTER 2 - MOONSHAKER II - MARS FILMS - FRANCE 2 CINEMA - CHEZ WAM - LES PRODUCTIONS DU CHAMP POIRIER / PHOTOS THIBALUT GRABHERR『PLAY 25年分のラストシーン』より
『おもかげ』の後は、アニメーションと実写が融合したユニークな短編映画『A dessein de te revoir』(原題/11月フランス公開予定)に出演。今後出演してみたい作品について「できることなら、可能な限り色々な異なるキャラクターを演じてみたいと思っています。好きな映画のジャンルはスリラーですが、どんなジャンルの映画にも挑戦したいです。また、悪い役を演じるのがとても楽しいので、できればそういったキャラクターを近いうち演じてみたいですね!」と語る。

一方で、映画作りにも興味を持っているといい、高校卒業後はロンドンで演技と英語を学び、新型コロナ感染症拡大によるロックダウンの期間を利用して自身の作品も手掛けたそう。来年20歳を迎える新鋭のこれからにも期待したい。

『おもかげ』は10月23日(金)よりシネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。

『PLAY 25年分のラストシーン』は11月6日(金)より新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMA、kino cinema立川高島屋S.C.館ほか全国にて順次公開。

《シネマカフェ編集部》

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