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大森南朋のギャップ、永瀬正敏の存在感…『空に住む』実力派俳優陣に注目

映画『空に住む』では、多部未華子演じる主人公・直実を取り巻く実力派俳優たちがそれぞれの魅力を放っている。

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『空に住む』(C)2020 HIGH BROW CINEMA
『空に住む』(C)2020 HIGH BROW CINEMA 全 8 枚
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多部未華子と『共喰い』の青山真治監督がタッグを組んだ映画『空に住む』。喪失感を抱え、現実に葛藤しながらも未来へ歩き出そうとする現代女性の姿を描いた本作で、多部さん演じる主人公・直実を取り巻く実力派俳優たちがそれぞれの魅力を放っている。

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◆大森南朋 温厚な性格とのギャップに驚愕!将来有望な小説家にして後輩の不倫相手


『空に住む』吉田(C)2020 HIGH BROW CINEMA
大森さんが演じるのは、かつて直実が編集担当していた小説家の吉田。大賞に入賞するほどの評価を集め将来が期待される作家だが、実は直実の後輩・愛子(岸井ゆきの)と不倫関係にある。しかも愛子は妊娠していて…!? 仲良しの愛子が打ち明けたことにより、その秘密の関係を知っているのは直実だけ…。

『空に住む』(C)2020 HIGH BROW CINEMA
ちなみに大森さんと多部さんといえば、大ヒットドラマ「私の家政夫ナギサさん」(TBS系)の共演でも話題になったばかり。“おじきゅん”とも称され人気を博した癒し系のナギサさんとは異なり、本作『空に住む』の吉田役は、どこか頼りなさすら感じさせる穏やかな雰囲気を持ちながら、実は裏では…というギャップが激しいキャラクター。大森さんの豊かな表現力を堪能できる役柄となっている。

◆永瀬正敏 自然体から感じる居心地の良さ…愛猫を見送る葬儀屋に


『空に住む』(C)2020 HIGH BROW CINEMA
永瀬さんが演じるのは、直実の愛猫・ハルの最後の見送りに立ち会うペット葬儀屋の男。該当するシーンは、直実役の多部さんも印象に残った場面のひとつと語るほど。喪失感でいっぱいなはずの直実を前に、「ちょっと変なことを言うんですけど…」と自然体で独特の死生観を語り、彼女の心をじんわりと解きほぐす、劇中でもひと際不思議な存在だ。

『空に住む』(C)2020 HIGH BROW CINEMA
永瀬さんといえば、国内外の名匠の作品に数多く出演してきた生粋の映画俳優。本作でも青山監督のもと、永瀬さんにしか醸し出せない佇まいで観客を魅了し、存在感を見せる。

◆高橋洋 マイペースで“癖が強い”…でも、常に味方してくれる編集長


『空に住む』(C)2020 HIGH BROW CINEMA
高橋さんが演じるのは、丸眼鏡にマフラーというコーディネートがトレードマークの、直実が働く出版社の編集長・柏木。両親の死を経て仕事に復帰した直実の挨拶そっちのけで昼食の注文をしたり、仕事の話をしながら爪を切り始めたりと、かなりマイペースなタイプ。

物腰は柔らかいが発言にも遠慮がなく、どこか変わり者の雰囲気を漂わせている。しかし、直実の意見を尊重し挑戦を支持したりと、どこか彼女に甘く優しい一面も持っており、実は理想の上司と言えるのかも!?

『空に住む』(C)2020 HIGH BROW CINEMA
舞台、映画、テレビなど幅広いフィールドで活躍中の高橋さんだが、多部さんとは「これは経費で落ちません!」(NHK)でも共演済み。ドラマでは一部女子社員から煙たがられている営業マンを演じていたが、本作ではまた趣の異なる“癖の強い”キャラクターを好演。高橋さんの確かな演技力をあらためて体感できるはず。

日々悩み傷つきながらも、見失ってしまった自分を取り戻すべく、前進しようとする直実。彼女の周囲で静かに魅力を振りまく彼らの活躍にも注目してみてほしい。

『空に住む』は10月23日(金)より公開。

《シネマカフェ編集部》

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