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多部未華子&美村里江『空に住む』で初共演 「泣けなかった」主人公に寄り添う叔母に

多部未華子を主演に迎え、名匠・青山真治監督が7年ぶりにメガホンをとった『空に住む』。今回、本作で初共演を果たした多部さんと美村里江、2人きりの掛け合いをとらえた本編シーンが解禁となった。

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『空に住む』(C)2020 HIGH BROW CINEMA
『空に住む』(C)2020 HIGH BROW CINEMA 全 8 枚
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多部未華子を主演に迎え、名匠・青山真治監督が7年ぶりにメガホンをとった『空に住む』。今回、本作で初共演を果たした多部さんと美村里江、2人きりの掛け合いをとらえた本編シーンが解禁となった。

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両親の急死を受け止めきれないまま、叔父夫婦の計らいでタワーマンションの高層階で暮らすことになった直実(多部さん)。叔父の妻・明日子(美村さん)は、世話好きな性格も手伝って両親を亡くしたばかりでも忙しく働く直実を気にかけている。

解禁されたシーンは、風邪を引いてしまった直実と、様子を見に来た明日子が語り合う場面。



「あまりにも悲しくて泣けないことってある」
『空に住む』(C)2020 HIGH BROW CINEMA
年上の夫(鶴見辰吾)とは仲睦まじく、豪華なタワーマンションでセレブ主婦として豊かな暮らしを送っている明日子。一見満ち足りた生活だが、子どもを望んでおり、仕事をしていないため夫の出張中は暇を持て余し、人生にどこか空虚さを感じている。

対する直実もまた、心に穴が開いたような気持ちを取り去ることができずにいた。明日子が何気なく、直実が両親の葬式で泣かなかった話に触れると、直実は「泣かなかったんじゃなくて、泣けなかった」ことを明かす。

『空に住む』(C)2020 HIGH BROW CINEMA
自分は冷たい人間なのかもしれないと吐露する直実に、明日子は真剣な表情で否定しながら、「そういうことってあるのよ。どんなに悲しくても、あまりにも悲しくて泣けないことってあるの」と優しく語り掛ける。明日子の真理をつくようなセリフと共に、“姪と叔母”ならではの親し気で心地よい空気感も味わえる、印象的なシーンとなっている。

“悪気のない世話好き”が度を越し、直実の心に波を立てる場面も!?
『空に住む』直美(C)2020 HIGH BROW CINEMA
多部さん、美村さんら本作でのキャスト陣の演技について、青山監督は「今回の俳優さんたちは優秀で、最初から図太く『私はこれをやる、俺はこれをやる』と、自分で役を作って行動する人たち」と絶賛を惜しまない。

本編では今回解禁されたシーンのほかにも、明日子の“悪気のない世話好き”が度を越して、直実の心に波を立てる場面も…。共感を呼びそうな人物描写と共に、多部さんや美村さんの細やかで豊かな演技を存分に堪能することができる本作。それぞれ胸の内に複雑な思いを秘めた直実や明日子の姿が、多忙な日々の中で感情をすり減らしながらも前進していく、現代女性たちと重なっていくだろう。

『空に住む』は10月23日(金)より全国にて公開。

《シネマカフェ編集部》

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