前代未聞、最終回を前に“オオカミくん”の正体が明らかになり、さらに失格になるという展開を迎えている「ABEMA」の人気番組「オオカミくんには騙されない」最新シーズン。
“オオカミくん”ではないかと視聴者に最も疑われ、“オオカミくん”投票によって脱落した男性メンバーのマサが、ひとみにだけ自分の正体を告げ「そういうの関係なく、好きになっちゃった」と告白していたことが第11話で明らかになった。
これまで番組を見守ってきたスタジオMC陣にも、そして視聴者にも激震が走ったこの回。さらに11月1日(日)の最終回を前に、2つのLINEメッセージがまたも波乱を巻き起こしそうな予感。オオカミくんは、まだほかにもいる…? そして、それは一体誰…?
「恋に、嘘はつきものだ。」がキャッチコピーの本作に、なぜ人はこうもヤキモキされられ、心をかき乱されるのか、その秘密に迫った。
「オオカミくんには騙されない」とは?
真実の恋をしたい10人の男女がデートや共同作業を通して恋の駆け引きを繰り返し、本気の恋に落ちていくまでを追う恋愛リアリティーショー。ただし、男性メンバーの中に“最低1人以上”、好きなフリをして真実の恋を惑わす“オオカミくん”が紛れ込んでいる。
女性メンバーは、中澤瞳(ひとみ)/21歳、染野有来(ゆら)/20歳、松永有紗(ありさ)/22歳、佐藤ノア/23歳、世良マリカ/17歳。それぞれがモデルや女優として活躍中。
男性メンバーは、Masafumi(マサ)/22歳、Kaito(カイト)/19歳、平原颯馬(そうま)/18歳、押田岳(がく)/23歳、藤枝喜輝(よしき)/18歳。アーティストからプロサーファー、新進俳優が揃った。
彼ら10人それぞれが主人公になり「言葉の壁を越えて 世界中の人々に恋することの素晴らしさを伝える」をテーマにした短編映像作品を制作しながら、それぞれに恋心が生まれ、悩まされていくことになる。
身近な共感や憧れ…友情も生まれる「オオカミくん」
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第8話で脱落してしまったマサ。彼のスマホのカメラロールには自分が主人公の映像作品に使えるようにと撮りためていた、ひとみの写真がいっぱい…。これにはスタジオMCの横澤夏子も「こりゃ好きになる」と話し、滝沢カレンも「私も」と同調、「失った後に(その存在の)大きさを知るのが、マサくんでした」と盛り上がっていた。
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マサを“落ちないで”投票で復活させるため、残ったメンバーは映像作品の完成を目指そうとする。印象的だったのは脱落回の翌日の雰囲気(第9話)。ありさ、そうま、ノアの映像作品の撮影がまだ残っていたが、準備を進めるメンバーの表情は冴えない。滝沢さんが言うように、マサは常に周りに気を配り、明るい性格でムードメーカーとなっており、その不在が痛いほどに伝わってきていた。
「マサがいないと、ギア上がんない」と話す、がくの言葉は本音だろう。ABEMAで配信されている第8話未公開シーンでは、「(マサは)カメラが切れたときに1人で泣いてた」とカイトが激白。「人に自分の弱い部分を見せない強さは本当に男として憧れ」と明かし、「ときには甘えてほしかった、弱い部分も見せてほしかった」と悔しそうな表情を見せていた。
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そんな雰囲気を打破するように、第9話ではノアが太陽LINE(全員に届く)でバーベキューを提案する。「仲良くなってからのバーベキューはいいね」とそうま。思い返せば初回、初対面でのバーベキューの彼らは緊張気味でぎこちなく、「何も覚えてない」とノアも言う。
ひと夏を共に過ごした彼らは、今回の作業がそれぞれ意中の人を相手役に選びながら、それぞれの感性で真剣に恋する姿を映像に収めるという内容だったこともあり、よりお互いを知ることができて結束力が強まった様子。ひとみのことを相談するよしきの背中を押すカイト、ひとみ&よしきが話し込む様子を直視できないマリカを慰めるありさなどの姿も、彼らの友情そのものだ。
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ただ、気になるのは「マサくんが落ちるくらいだったら、俺が落ちるべきだったなって思ってる」と、よしきに伝えたカイト。脱落回の後のありさとは手をギュッと握り合い、涙をぬぐってあげる仲良しぶりだったのに。
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そして、第11話のラストでは、太陽LINEで「最終告白の前にみんなアトリエに集まってください」と送るカイト…。まさか、カイトも“オオカミくん”であることを自ら告白をするのか!? 大きな注目を集めている。
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他人のようには思えない?友達目線で見てしまうメンバーの人間ドラマ
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自身の作品の撮影前に、そうまは月LINE(当人同士しか読めない)で“2人きりで遊びに行こう”とついにノアを呼び出した(第10話)。しかも、「ノア見てても、がくくんのこと好きだってわかる」からこそ「悔いのないように(気持ちを)言いたい」と、ノアを巡って三角関係になったがく本人の前で正々堂々としている。竹を割ったような性格で、サーファーとしてのストイックさものぞかせるそうまは“オオカミくん”とは最も遠い存在のように思える。
映像作品の結末を、自分自身と重ねてノアに委ねようとするそうまは、「ライバルががくくんで良かった。良きライバルであり、良き仲間だなって思ってる」と直接がくに伝え、一本気なところを見せるが、その微妙な胸中ゆえか一切目を合わせない2人。「何か不穏な感じ」と第10話ゲストMCの白濱亜嵐(EXILE/GENERATIONS from EXILE TRIBE)は、がくを疑う。
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がくといえば、視聴者による“オオカミくん”投票ではマサに次いで2位だったが、MCの横澤さんは「脱落者が出てから(最初に)LINE使う人ってオオカミ率が高い」と分析。ここへ来て、早速LINEを使ったそうまにオオカミ説が急浮上することに!?
さらに第10話から第11話にかけ、ゆら→そうま、 マリカ→よしきと、それぞれ片想いの相手に月LINEを送り“最後”のデートをすることにもなった。
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男性陣がみんな「申し訳なさそうな顔してるのは友情が芽生えた申し訳なさなんじゃないか。オオカミとは違うんじゃないか」と横澤さんは言いつつも、「一番ストーリーを作ってるのは誰か?」と“オオカミくん”として筋書きを描こうとする人物がいると指摘し、それが「そうまなのよ」とズバリ。「ストーリーテラーがいる!」と同じく飯豊まりえも賛同する。もしや、そうまがノアとがくの間に入って三角関係にさせ、ゆらに対しても気を持たせようとしているのか!?
その一方、飯豊さんは「そうまくんとゆらちゃんて似てません? 重くならないように相手を思いやれるところ」と指摘。だが、そうまはゆらとのデートで真剣な話になるとお茶を濁すような場面があり、確かに何を考えているのか分からない部分はありそうで…。
また、よしきもマサの脱落以来、覇気がない。ひとみを想うゆえの不安からなのか、“オオカミくん”として上手くいってないからなのか。MC陣の分析も鋭さを増してくる。
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マリカはそんなよしきを励まそうと、トリックアート美術館のデートに誘う(第11話)。「半分諦めてる」と言いながらも「私が一番近くでずっとよしきを見てた」「気にせず相談して」「応援します」と毅然として伝えるマリカ。よしきと別れ、姿が見えなくなってから涙する姿に、MC陣も心を寄せているのが伝わってくる。
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すれ違いには一緒に涙し、仲良しカップルにはキュンキュンして、メンバーの心情に寄り添うMC陣の等身大感も「オオカミくん」の魅力。そんなMC陣と共に、視聴者も彼らの人間ドラマをイチから見守ってきたことで、メンバーをもはや他人のようには思えず、身内目線で注視してしまう。そこには今年大きな話題を集めた観察型サバイバルオーディションのごとく、恋愛リアリティーショーの粋を超えた一歩一歩の成長物語も見えてくる。
泣いても笑っても、残すは最終回のみ。不可能だと分かっているからこそ、みんなの幸せを願わずにはいられない。
「オオカミくんには騙されない」最終回は11月1日(日)22時~ABEMA SPECIALにて配信。